安田記念(G1)ロゴタイプ絶好調も「神通力」見込めず? 昨年「的中サイン」が示す東京マイルで大仕事をする血筋の「大穴馬」に激走フラグ!?

 競馬は、必ずしも最も強い馬が勝つわけではない。いや、勝った馬がその瞬間は最も強いのかもしれない。

 昨年の安田記念(G1)で見せたロゴタイプの乾坤一擲の逃げ切りは、そんな競馬の奥深さを改めて感じさせるものだった。当時の絶対王者モーリスの猛追を凌いでの戴冠。若武者・田辺裕信騎手の名が全国に轟いた瞬間でもあった。

 あれから1年、再び田辺騎手とロゴタイプが安田記念に挑むこととなった。これといった逃げ馬が不在で、昨年の再現が十分に狙えるメンバー構成。東京の馬場コンディションはまだまだ良好であり、先週もマイスタイルがあわやの場面を作ったように、昨年同様ラチ沿いで単騎逃げを決めれば、そう簡単には止まりそうもない。

 ただし、ディフェンディングチャンピオンとして連覇も期待できる存在ながらも、昨年にはなかった不安要素が2つ……いや「3つ」ある。

 1つは馬の方のコンディションだ。

 ロゴタイプは、当初予定されていたダービー卿チャレンジT(G3)をフレグモーネによって使えなかった。幸い症状は軽くすぐに立て直しが図られ、美浦のWコースで行われた最終追い切りでも軽快な動きを見せているが、昨年も中山記念→ダービー卿CTを使って結果を出しただけに”勝利の方程式”が崩れたのは気掛かりな点だ。

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