【ベルモントS(G1)展望】怪物エピカリスが米国三冠の最終章に名乗り!昨年ラニが3着した舞台で「米国2歳王者」との一騎討ちに挑む!
そんな日本競馬史上初の快挙を目指すエピカリスの最大のライバルとなりそうなのが、アメリカの2歳王者クラシックエンパイア(牡3歳、米国・M.キャシー厩舎)だ。
昨年は5戦4勝でブリーダーズCジュベナイル(G1)を制して北米の最優秀2歳牡馬に選出されているクラシックエンパイア。唯一敗れた一戦では騎手を落馬させるなど、激しい気性の持ち主で、現地ではすでに「バッドボーイ」とあだ名がついている。だが、その能力は間違いなく一級品だ。
今年になってからもアーカンソーダービーでG1タイトルを上積み。ケンタッキーダービー(G1)では4着に敗れたものの、続くプリークネスS(G1)ではケンタッキーダービー馬のオールウェイズドリーミングを競り落として一度は先頭へ。最後にクラウドコンピューティングに交わされてしまったが、アタマ差の2着を確保し改めて力を見せつけている。
現在、大手ブックメーカーではエピカリスを抑えて1番人気に支持されているクラシックエンパイア。ただ、2000mのケンタッキーダービーではスタミナ切れを起こして失速しており、距離に関しては一抹の不安を残している。
米クラシックの2冠において、そのクラシックエンパイアと互角の勝負を演じているルッキンアットリー(牡3歳、米国・S.アスムッセン厩舎)も優勝候補の一角に評価されている。
前走のプリークネスSこそ差し脚届かずに4着に敗れたが、ケンタッキーダービーでは2着とクラシックエンパイアに先着。末脚は米国3歳でもトップクラスで、舞台が小回りのピムリコ競馬場からベルモントパーク競馬場に移ることで再逆転の目もありそうだ。
ただ、その末脚は確かな安定感があるものの、ここまで11戦して2勝と勝ち切れないレースが続いている。追い込み一辺倒になっていることからも、昨年のラニのように追って届かずということも充分にあり得そうだ。
この2頭には実績面で劣るが、堅実な末脚でケンタッキーダービーを6着したタップリット(牡3歳、米国・T. プレッチャー厩舎)もワンチャンスありそうな存在だ。