武豊「絶好調」先週日曜に続く1日3勝の固め打ち! 「約4年ぶり」名門クラブと新馬戦白星も達成
レジェンドの勢いが止まらない。
先週6日はセキフウでエルムS(G3)を制するなど、約2ヶ月ぶりとなる1日3勝を決めた武豊騎手。同馬は弟・武幸四郎調教師の管理馬だが、意外にも今回が初騎乗。公式サイトの日記によると、レジェンドはレース後「もっと前から声をかけてよ」と、幸四郎師にツッコミを入れたとのことだ。
また10日には、夏の小倉競馬開幕に先駆けて福岡で行われたイベント『てんじんKEIBA』のスペシャルトークショーに参加。小倉競馬の魅力をPRするとともに、今秋はドウデュースでイクイノックスとの再戦を熱望するなど、詰めかけた約1200人の観衆を大いに盛り上げた。
週末はまた北海道に戻り、土日ともに札幌で騎乗する。12日は2016年に亡くなった父・邦彦さんの命日でもあったのだが、最初の騎乗となった2Rでいきなり邦彦さんにささげるような白星を飾るなど、その“役者ぶり”をアピールした。
武豊騎手はその後も4Rと5Rを勝利し、騎乗機会3連勝を達成。先週の日曜1Rをレーヴジーニアルで制してから、ここまで実に8戦6勝という驚異的な数字になるなど、とにかく手綱が冴えまくっている。
「2Rで騎乗したオシゲは、ここ5戦で2着4回と勝ち切れないレースが続いていたのですが、よく1着に持ってきましたね。ちなみに9Rでは、同馬の兄キングロコマイカイも勝利。両馬のオーナーで母オツウも所有していた大和屋暁氏にとっても喜びひとしおだったと思います。
4Rで勝利に導いたトウキチロウは、ジョッキーとして同期生だった蛯名正義調教師の管理馬。このコンビは昨年のインスタキング以来、1年ぶりの勝利にもなりました」(競馬誌ライター)
「約4年ぶり」名門クラブと新馬戦白星も達成
また5Rの2歳新馬戦をレアリゼアンレーヴ(牝2歳、栗東・須貝尚介厩舎)で勝利を決められたことは、武豊騎手にとっても大きかったのではないか。
というのも、同馬を所有するキャロットファームと武豊騎手が新馬戦で白星を挙げるのは、2019年のレシステンシア以来、およそ4年ぶりのことだからだ。
それどころか、レシステンシアで1着を取ってから次の新馬戦の騎乗依頼まで、約3年もの間隔が空くなど、やや疎遠に近いような状況でもあった。ただ、かつて両者はリスグラシューやハットトリックなどで重賞勝利を飾っていた名コンビでもある。
キャロットファームといえば、最近もダービー馬のタスティエーラやジャパンC(G1)勝ち馬ヴェラアズールなど活躍馬を多数送り出している名門だ。レアリゼアンレーヴでの白星をきっかけに、再び同クラブとの関係が強まれば、レジェンドにとっても心強いことこの上ないだろう。
「武豊騎手といえば先週、キャロットファームと同じノーザン系の一口クラブであるサンデーレーシングとも、およそ3年ぶりとなる新馬戦での白星を挙げていましたね。名門との復縁ムードが漂うなど、ここ最近は本当にいい流れなのではないでしょうか」(同)
なおレアリゼアンレーヴについて武豊騎手はレース後、「追ってからの反応も良く、優等生のような走りでした。良い決め手を持っています」などとベタ褒めした。夏競馬後半戦もレジェンドから目が離せそうにない。