キタサンブラックが宝塚記念「勝率100%」!? 相手も状況も「弱点のなさ」も、すべてが味方でお手上げ?
ただ、そもそも当時3歳だったサトノダイヤモンドの斤量は2kg軽く、同馬の圧倒的なポテンシャルありきだったことも事実。むしろサトノダイヤモンドすら”アシスト”があってやっと勝てたという事実が、絶望感をさらに引き立てているように思えるのは気のせいだろうか。
その上で、今年の宝塚記念に出走予定の馬たちを見ると、シュヴァルグラン、サトノクラウン、ゴールドアクター、シャケトラ……いずれも実力馬、素質馬だが、すでに大阪杯や天皇賞で「破った馬」ばかり……。
さらに、香港G1を勝利したネオリアリズム、マカヒキ、ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、ヴィブロス、リアルスティールはすでに回避を表明。もちろん予定するローテーションなどもあるのだろうが、キタサンブラックの存在がそうさせている部分も否定できないはずだ。事実、上記のほとんどもキタサンブラックに今年敗れている。
唯一のアキレス腱といえば、これまでとにかく恵まれ続けてきた「枠順」か。本格化した昨年の天皇賞・春から7戦して枠は「1.3.1.1.1.5.3」ととにかく内枠を引いている状況。スタートがよく逃げ・先行を得意とするキタサンブラックには願ったり叶ったりの枠が続いているというわけだ。宝塚記念で仮に「大外枠」にでもなれば、ようやく「つけいる隙」が出てくるということかもしれない。
とにかく弱点の見えないキタサンブラック。枠順という「運」でしか倒す道はないのだろうか。