エピカリス「出走取消」は陣営の英断ではなかった!? ベルモントS(G1)発走直前に掛かった米国からの「ドクターストップ」に疑問の声
報道によるとエピカリス陣営は出走の意向を示していたようだが、最後になって米国の主催者獣医師の馬体検査によって”ドクターストップ”が掛かったようだ。
この事実に対してベルモントSを主催するNYRAの獣医管理責任者であるスコット・パーマー氏は「彼は脚に痛みを持ちました。たぶん1週間あれば彼は出走することがあり得たでしょう。しかし、時間がなくなりました。正しい決定はなされました。最優先事項は馬です」という旨のコメントを発表している。
非常に微妙な判断であったことは間違いないが、これを受けネット上では「2つの疑惑」が囁かれているようだ。
1つは米国側が、エピカリスを勝たせまいとして仕組んだことではないかというもの。無論、根も葉もない想像に過ぎないのが、実際に最有力候補とみられていた米国のクラシックエンパイアが回避を表明したため、エピカリスが最有力候補に挙げられていた。
米国に権威あるクラシックを外国馬に勝たせまいとする思惑があったのかは定かではない。だが、少なくとも仮にエピカリスが優勝した場合は、優勝賞金80万ドル(約9200万円)に加え、ボーナスとして100万ドル(約1億1500万円)を支払うことが決まっていたようだ。
もう1つは逆に日本側が、つまりはエピカリスの陣営が強引に出走しようとしたところを米国側、つまりは主催者側が止めたのではないかというものだ。
実際にエピカリスは一口馬主クラブのキャロットファームの所有馬であり、今回の遠征費に関しても各一口馬主からの出資を募ったものだったようだ。また、ベルモントSの馬券発売を企画したJRAとしても、エピカリスが出走するか否かで馬券売上で大きな差が出るのは間違いなかった。