【函館スプリントS(G3)展望】武豊シュウジVS高松宮記念覇者セイウンコウセイ!今年のサマースプリントシリーズがド派手に開幕
復活さえできれば、この馬の力は間違いなくG1級。悩めるシュウジ(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)再生に向け、天才騎手にその手綱が託された。
デビューから3連勝で小倉2歳S(G3)を圧勝するなど、もともと高いスプリント能力を秘めていたシュウジ。昨年もここで2着し、スプリンターズSでも4着。年末にはイスラボニータなど、強力なメンバーが揃った阪神C(G2)を制し、その類稀なスピードを証明している。
しかし、単勝1.6倍の1番人気で迎えた今年初戦の阪急杯(G3)で、まさかの8着に崩れてから明らかに歯車が狂いだした。続く高松宮記念でも、まったく見せ場を作れず15着に大敗。立て直しを図るべく、休養を余儀なくされた。
今回、シュウジ再生に向けて陣営が白羽の矢を立てたのが、競馬界のカリスマ武豊騎手だ。果たして天才騎手は、シュウジの闘争本能を蘇らせることができるか。その手綱さばきに注目だ。
夏のスプリント戦といえば、暑さに強く斤量にも恵まれる牝馬が狙い目だ。今年も洋芝で好成績を残すブランボヌール(牝4歳、栗東・中竹和也厩舎)が北海道にやってきた。
デビュー2戦目の函館2歳S(G3)を3馬身半差で圧勝するなど、早くから高い洋芝適性を示していたブランボヌール。昨年も休み明けでキーンランドC(G3)に出走すると、古馬を相手にいきなり重賞勝利。同世代のシュウジにも先着し、スプリント戦線に名乗りを上げるきっかけとなった。