「武豊と凱旋門賞へ」高価過ぎる素質馬を買い続けるキーファーズ!! 今年の”超大物”が「先輩」たちの無念を晴らす!?

※イメージ画像:凱旋門賞、レース後 『競馬つらつら』より

「武豊さんと凱旋門賞に行くのが夢」

 株式会社キーファーズの松島正昭氏は、ことあるごとに壮大な夢を語った。

 そして、その松島氏の夢を託された競走馬たちが今年もターフに登場しようとしている。

 まず、先んじて登場しそうな競走馬はプリュス(牝)だ。父は日本馬として史上初めてドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサ、母は2010年の仏オークス馬でその年のヨーロッパ最優秀3歳牝馬に選出されているサラフィナ。2頭の名馬のもとに誕生したプリュスは、稀に見る超良血として早くから期待が寄せられている。

 現在、松永幹夫厩舎に預けられているプリュスは、すでにゲートの試験を終えたという。松永調教師は「出るのは速くありませんが、入りも出も無難にこなしてくれました」と語り、「今後は中京開催の芝マイルあたりを視野に入れながら、調整していくつもりです」とデビュー戦に向けての展望を話したそうだ。

 絵に描いたような良血馬であるプリュス。だが、昨年デビューした半兄・ジェニアルの不振を鑑みれば、一抹の不安を覚える競馬ファンも少なくない。

 ディープインパクトとサラフィナの仔であるジェニアルも凱旋門賞への夢が託された1頭だ。競り落とされたセレクトセールの会場にはサラフィナの主戦騎手を務めていたC.ルメール騎手も訪れ、「とてもきれいな馬で母の面影がある」「ディープインパクトとサラフィナは世界で一番の配合だからすごく高いね」と手放しで大絶賛。走る前から、潜在能力の高さには太鼓判が押されていた。

 こうなると馬主の松島氏はおろか、ファンたちの間でもジェニアルにかける期待は否が応でも高まる。だが、ジェニアルは今年の3月に遅いデビューを果たしたものの、3戦して3敗。着順も5着、9着、7着と、現在のところは走る前の評価に見合わない成績しか残せていない。

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