セントウルS参戦のジャングロは「前走よりも好状態」!武豊とのコンビ復活でもう一度G1挑戦なるか
10日に開催されるセントウルS(G2)。スプリンターズS(G1)のトライアルということもあり、短距離の猛者たちが阪神競馬場に集結する。
2016年の同レース覇者ビッグアーサーを父に持ち、キャリア7戦で4-1-2-0と好調なビッグシーザーや海外G1に挑戦し話題となったアグリの他、21年スプリンターズS覇者ピクシーナイトなど、魅力的な馬たちが揃った。
そんな強敵たちを相手に勝利への執念に燃えるのが、復帰2戦目となるジャングロ(牡4歳、栗東・森秀行厩舎)だ。
ジャングロは昨年同レース5日前に左前脚を捻挫し出走を回避した苦い過去がある。
森秀調教師は「年末に復帰できれば」とコメントしていたものの、想定よりも治療や調整に時間がかかったこともあり、復帰は7月のアイビスサマーダッシュ(G3)となった。
約1年3か月ぶりの長期休養明けの上に、新潟の直線1000mで不利と言われる内枠を引いたが、ファンは4番人気に支持。結果は6着であったものの、ジャングロに対する期待の大きさの表れだっただろう。
一度使われたことでコンディションも上り調子のようだ。最終追い切りでも栗東坂路で4ハロン52.4秒と好タイム。高野調教助手は『東京スポーツ』の取材に対し、「もともとが使いながら成長を見せた馬ですからね。長期休養明けだった前走よりも好状態で臨めそうです」と好感触だった。今年のセントウルSが3戦2勝2着1回の好成績を残す、阪神コースで開催されることも心強い。
武豊騎手とのコンビ復活でもう一度G1挑戦なるか
何より期待したくなるのは、鞍上が武豊騎手という点だろう。同騎手とのコンビでは8戦で4-1-1-2と非常に相性がよく、ニュージーランドT(G2)を制した実績もある。
G1初挑戦となった昨年のNHKマイルCでは7着と悔しい結果だった。もう一度G1に挑む切符を掴むための戦いでもある。悔しさを結果に昇華してみせることができるだろうか。