スプリンターズS(G1)横山武史「史上2人目」大記録達成に王手! 相性抜群パートナーと臨む舞台で武豊、C.ルメール、川田将雅超えなるか
10月1日から待望の「秋のG1シリーズ」が開幕する。
中山競馬場で行われる第1弾スプリンターズS(G1)は、ピクシーナイトらG1馬3頭に重賞馬12頭と豪華メンバーが参戦予定も、本命不在の混戦模様。中でも注目したいのは、今年の函館スプリントS(G3)で重賞初制覇を果たしたキミワクイーン(牝4、美浦・奥村武厩舎)……。
そして同馬に騎乗予定の横山武史騎手だ。
今年も関東リーディングでは1位(24日現在)、全国リーディングでも3位と、その実力は折り紙付き。1週前追い切りではキミワクイーンに跨り、併せた僚馬を3馬身も置き去りにするスピード感満載の動きを披露している。
一方、キミワクイーンを管理する奥村武調教師は「状態はいいです。G1で時計勝負はどうかだけど、スピードがあるから大丈夫だと思う」と手応えを口にしている。6戦3勝2着2回と、相性抜群なだけに期待も大きく膨らむだろう。
武豊・川田・ルメール超えなるか
また、横山武騎手はこれまで中山で行われる4つのG1レースのうち皐月賞(G1)をエフフォーリアとソールオリエンスで、有馬記念(G1)をエフフォーリアで制し、ホープフルS(G1)をキラーアビリティで勝利している。
今回スプリンターズSに勝利すれば、M.デムーロ騎手に続く史上2人目の「中山G1コンプリート」となる。
もちろん、横山武騎手以外にも中山G1コンプリートにリーチがかかっている騎手は存在する。現在、熾烈なリーディング争いを演じるC.ルメール騎手と川田将雅騎手。前者はホープフルS、後者は有馬記念を残すのみとなっている。
また、横山武騎手の父で“中山巧者”としても知られている横山典弘騎手や関東のトップジョッキー戸崎圭太騎手もホープフルSを残すのみ。レジェンド・武豊騎手に至ってはホープフルSを勝てば、中山だけではなく「中央G1完全コンプリート」となる。
レジェンドもリーディングジョッキーも達成していない中山G1コンプリート。18日に行われたセントライト記念(G2)で断然の1番人気ソールオリエンスで2着だった際は、悔しさのあまりコメント拒否という一幕もあった。キミワクイーンと挑むスプリンターズSで大記録を達成し、今度は喜びを爆発させた“武史節”を聞きたい。