ジャパンCも「少頭数」ならイクイノックス優勝ほぼ確実? ディープインパクト再現狙う世界最強馬に敵なしか
26日に行われるジャパンC(G1)。やはり注目の的は、G1・5連勝の快進撃を続けるイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)だろう。世界と日本で最強を証明した怪物を倒すべく、今年の三冠牝馬リバティアイランドや、巻き返しを期すタイトルホルダー、ドウデュースなど、現役トップクラスの馬たちが名乗りを上げている。
これほどのメンバーが集まると、先日の天皇賞・秋(G1)に続いて少頭数になると考えるファンも多いだろう。同レースは11頭立ての少数精鋭によって争われたが、一部では「頭数が少なくて寂しい」という声も聞こえていた。
実際、ジャパンCを睨んでいたプラダリアは有馬記念(G1)への直行を表明。挫跖のような症状で天皇賞・秋を回避したスターズオンアースも、程度は軽いものの次走は不透明だ。外国馬の参戦も現時点で有力視されているのはコンティニュアス、イレジンの2頭くらいだ。
「ディープインパクト以来」イクイノックスの再現に期待
ちなみにジャパンC史上最も出走頭数が少なかったのは、ディープインパクトが勝利した2006年。この年のジャパンCはディープインパクトを中心に強豪が集まり、頭数は今年の天皇賞・秋と同じ11頭だった。
主な出走メンバーは、前年の有馬記念でディープインパクトを破ったハーツクライ、二冠馬メイショウサムソン、海外G1・7勝のウィジャボードなどの豪華メンバー。凱旋門賞(仏G1)の遠征明けという不安もあってか、ディープインパクトの単勝支持率は国内レースでは最も低い61.2%だったが、文句なしの強さを見せてG1・6勝目を飾った。
今年のジャパンCも少頭数なら寂しくはあるが、見所としてイクイノックスの「ディープインパクト再現」に期待したい。前走レコード勝ちの反動は心配されており、相手も軽斤量で臨むリバティアイランドを中心に強敵揃いとあって、少なからず人気を落とすだろう。これらの不安を一掃してG1・6勝目を飾り、世界最強の座を固めるか。
また、イクイノックスの快進撃を受けて「なぜクラシックを勝てなかったのか」と振り返るファンも見受けられる。2着に敗れた皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)は体質の問題も考えられるが、どちらも「大外18番」という不利な枠に泣いたことも大きいだろう。
天皇賞・秋に続いて少頭数なら枠による不利もなく、再び快勝を収める可能性も高いだろう。イクイノックスにもはや敵なしか、国内外問わず新たな刺客は現れるのか…決戦の日は刻々と迫っている。