「ニューヒロイン候補」が今村聖奈に急接近! 先週は固め打ち成功の絶好調…永島まなみに続く逆転なるか
近年は女性騎手の活躍が著しい。昨年のCBC賞(G3)をテイエムスパーダとレコード勝ちした今村聖奈騎手や、2019年フェブラリーS(G1)でコパノキッキングとのコンビが話題になった藤田菜七子騎手など、現在も女性騎手6人が毎週末、競馬の開催に花を添えている。
今年の“出世頭”は、なんといっても永島まなみ騎手だ。2021年にデビューし、初年度は7勝、2022年度は21勝、今年は現時点で39勝と、毎年キャリアハイを更新し続けている。10月14日には、新潟11レース飛翼特別(2勝クラス)のアジアノジュンシンで初めてメインレースの勝利を挙げ、勢いに乗っている。
そして、実はもう一人、今年波に乗っている女性騎手がいる。それは永島騎手と同期の古川奈穂騎手だ。古川奈騎手は今年の現時点でキャリアハイの21勝をマークし、4日・5日の福島開催では3勝の固め打ちを見せるなど絶好調。2022年が通算10勝、2021年が通算7勝だったことを考えると、驚異的な伸びと言える。
古川奈騎手は2021年にデビューすると、開催3日目で初勝利を挙げた。これは女性騎手としては最速であり、さらなる飛躍が期待されたものの、その後の肩の負傷による戦線離脱や、今年5月に発覚したスマートフォン不適切使用問題による騎乗停止などで、なかなか思い通りに活躍することができなかった。
しかし、騎乗停止期間も、師匠である矢作芳人調教師の勧めで大井競馬場にて調教に騎乗するなど、ひたむきに努力を続けてきた古川奈騎手。そのおかげで掴み取ったのが、21勝という数字だ。去年CBC賞のテイエムスパーダで話題となった今村騎手が現在22勝であり、今年中に追いつき追い越す可能性もあるだろう。
今週も福島で固め打ち狙う古川奈騎手
今週の古川奈騎手は、福島で土日合計7鞍に騎乗し勝利数の上乗せを狙う。まず注目したいのは土曜福島2Rの2歳未勝利戦(ダート1700m)で騎乗するレーヴドレフォンだ。師匠である矢作調教師の管理馬で、ノーザンファーム生産のドレフォン産駒となっている。
本馬は10月15日の新馬戦こそ10着に敗れたものの、10月28日の未勝利戦では2着に好走。着実にレースを覚えていっており、今回の勝ち上がりが期待されている。
続いて注目したいのは土曜福島7Rの3歳以上1勝クラス(ダート1150m)に出走するバスドラムガールだ。本馬は前走こそ11着と振るわなかったが、この大敗は普段のような先行策をとれなかったことによるものだ。前目につけるレースができれば堅実に3着以内に好走できているだけに、前走の大敗だけで軽視はできないだろう。
今年のような成績を維持すれば、重賞やG1挑戦のチャンスも遠くはないように思える古川奈騎手。一足先に今村騎手の勝ち数を追い越した永島騎手に次ぐ、「ニューヒロイン」誕生となるだろうか。