「即答」できたら競馬博士!イクイノックスとリバティアイランドが対決する今年のジャパンC…「歴代最低」馬連は武豊抜きで語れない?
巷ではイクイノックスの一強、またはリバティアイランドとの二強と噂されている今年のジャパンC(G1)。世界最強馬がドウデュースを破った天皇賞・秋(G1)に続いてその実力を証明するのか、それとも3歳牝馬のため斤量で4キロのアドバンテージがある三冠牝馬が世代交代を告げるのか。
おそらくイクイノックスの単勝1番人気が濃厚と見られているものの、2012年のジャパンCでは、当時の現役最強馬オルフェーヴルが、三冠牝馬ジェンティルドンナ相手に不覚を取ったケースもあるだけに、やはり終わってみないと競馬は分からない。
とはいえ、馬券については二強中心で売れることは間違いなさそう。人気2頭で決着した場合、多くの競馬ファンが的中馬券を手にすることだろう。
そこでひとつ思い浮かんだのは、近年のG1における最低配当についてだ。二強のレースというからには、複勝やワイド、3連複や3連単については考えないことにする。
ちなみに最近でも240円というオッズが出現していたのだが、どのレースのことかお気づきだろうか。実はこれ天皇賞・秋でイクイノックスとドウデュースの2頭でワンツー決着した場合の配当である。現実にはイクイノックスの圧勝で終わったが、2着に6番人気ジャスティンパレスが食い込んだため、1330円の配当となった。
前走の敗戦でライバルの筆頭が、ドウデュースからリバティアイランドへと変わった訳だが、二強の馬連にどこまで人気が集中するかは、前売りオッズが発表されるまでのお楽しみとしたい。
ということで、参考までに過去のJRA・G1で実際に決着した馬連の低配当トップ5を振り返ってみた。
■第5位
2012年 秋華賞 ジェンティルドンナVSヴィルシーナ 250円
・勝ったジェンティルドンナは、次走のジャパンCでオルフェーヴルを退ける大金星。
■第4位
2011年 ヴィクトリアマイル アパパネVSブエナビスタ 230円
・三冠牝馬アパパネが現役最強馬ブエナビスタを破って優勝。古馬になって唯一のG1タイトルでもあった。
■第3位
2001年 宝塚記念 メイショウドトウVSテイエムオペラオー 210円
・ずっと勝てなかった天敵にメイショウドトウが一矢報いた一戦。本馬にとって生涯唯一のG1勝ちとなった。
■第2位
1999年 宝塚記念 グラスワンダーVSスペシャルウィーク 200円
・一騎打ちには違いないが、断然人気のスペシャルウィークに3馬身差をつけたグラスワンダーの圧勝に驚いたファンも多数いた。
そして、最後に最も配当が低かった第1位は、こちら!
■第1位
2005年 秋華賞 エアメサイアVSラインクラフト 180円
・圧倒的1番人気というより、二強状態だったレースを制したのはエアメサイア。春のクラシックで涙を呑んだ素質馬が待望の初タイトルをゲット。最初で最後のG1勝ちでもあった。
ここではトップ5に留めたが、5位のジェンティルドンナ以外は、5レース中4レースで2番人気馬が勝利していたことが共通点。馬連のために着順の前後は関係ないが、二強と目される2頭のオッズが下がれば下がるほど、2番人気馬の逆転が目立った。
そして、1位と2位のいずれにも武豊騎手の騎乗馬スペシャルウィークとエアメサイアが登場している。大一番が最も似合う男だけに、やはり武豊抜きには語れない。負傷からの復帰が間に合わなかったことは残念というしかない。
また、過去の傾向はリバティアイランドの逆転をイメージさせるものだったが、実際はどのような結末を迎えるだろうか。当日のオッズも注目したい要素のひとつである。