【チャンピオンズC】武豊の兄弟子が狙うアイコンテーラーの一発!過去の優勝馬ジュンライトボルト、サンビスタと意外な共通点
芝G1・9勝のアーモンドアイが持つ歴代トップの獲得賞金額を塗り替え、JRAが発表した先日のジャパンC(G1)のレーティングでも、イクイノックスは女王がマークした124ポンド(牡馬換算で128ポンド)を上回る133ポンドの評価を得た。
名実ともに世界最強馬となったが、ジャパンCを最後に現役生活に別れを告げ、有馬記念(G1)に出走することなく種牡馬入りを報じられた。もし出走していたなら秋古馬三冠の偉業達成にも現実味を帯びていたものの、天皇賞・秋(G1)から2戦続けて激走を演じていただけに、まずはアクシデントのリスクが減ったことを素直に喜ぶべきか。
グランプリの話はさておき、まずは今週末に行われるチャンピオンズC(G1)のことを考えたい。ジャパンCダート時代から続くダートの国際競走だが、こちらはジャパンC以上に外国馬から敬遠される一方。賞金で大幅に上回るサウジC(G1)やドバイワールドC(G1)が存在する以上、相当なテコ入れでもない限り、現状の打破は難しいだろう。
とはいえ、今年の出走馬は馬券的にも楽しみを持てそうなメンバーが出走。下馬評ではレモンポップとセラフィックコールが他馬をリードしているようだが、積極的に狙ってみたい1頭がいる。
それはJ.モレイラ騎手とのコンビで出走を予定しているアイコンテーラー(牝5、栗東・河内洋厩舎)のことだ。
デビューからここまで22戦のうち、19戦で芝のレースに使われていた本馬だが、3走前の8月新潟で初ダートのBSN賞(L)をいきなり勝利。続くダート2戦目のシリウスS(G3)をハギノアレグリアスの2着に健闘すると、11月3日に大井競馬場で行われたJBCレディスクラシック(G1)で重賞初勝利。G3すら勝てなかった馬が一気のG1制覇まで成し遂げてしまった。
過去の優勝馬と意外な共通点
牝馬限定のG1ということもあって、まだ半信半疑のファンも多いだろうが、最大の強調材料となりそうなのは、昨年の同レースを制したジュンライトボルトの存在である。
こちらはアイコンテーラーより先に福島のジュライS(L)を2着に敗れてからのBSN賞勝利だったのだが、シリウスSを勝利した勢いでチャンピオンズCも優勝。どちらも芝で成績が頭打ちになったタイミングからダートに活路を求めて結果を残したという共通点を持っている。牝馬の出走自体が珍しいチャンピオンズCではあるが、2015年には12番人気で大穴を開けたサンビスタが優勝したケースも心強い。
ちなみに2年連続チャンピオンズCに挑戦したサンビスタは、14年(JBCレディスクラシック1着→15番人気4着)、15年(同2着→12番人気1着)というもの。今秋絶好調のモレイラ騎手が騎乗するため、大穴という訳にはいかないが、管理する河内調教師は、武豊騎手の兄弟子と侮れない。
甘く見ていると痛い目に遭う可能性もありそうだ。