【朝日杯FS】川田将雅、C.ルメールに「レアケース」発生!? 上位候補の玉突きスイッチに「なんだかややこしい」の声も
17日に行われる2歳マイル王決定戦・朝日杯フューチュリティS(G1)。フルゲートを超える19頭のエントリーがあった。
12日現在、『netkeiba.com』で公開されている単勝予想オッズを見る限りだと3強ムードの様相だ。
デビュー2連勝中のダノンマッキンリー(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)に、同じく2戦2勝ジャンタルマンタル(牡2歳、栗東・高野友和厩舎)、東京スポーツ杯2歳S(G2)覇者シュトラウス(牡2歳、美浦・武井亮厩舎)の3頭が単勝オッズ3~5倍台の中で拮抗。その他の馬はすべて10倍以上となるなど、かなりの差が開いている。
そんな今年の上位候補3頭だが、今回はそれぞれが乗り替わりで挑むこととなる。
玉突き状態のスイッチに「なんだかややこしい」の声も!?
1番人気想定のダノンマッキンリーは、C.ルメール騎手と新コンビを結成。デビューから乗り続けていた川田将雅騎手からのスイッチとなる。ダノックスの主戦といえば同騎手でもあるだけに、本番での乗り替わりを意外に感じるファンもいたのではないか。
またルメール騎手とダノックスのコンビは何だか珍しいという声もネットなどからちらほらと聞こえるが、それも当然だ。なぜなら両者がG1でタッグを組むのは今回が初だからである。
そしてダノンマッキンリーを乗り替わりとなる川田騎手は、2番人気想定のジャンタルマンタルと新タッグを組む。当日はどうなるか分からないが、ダノンに継続騎乗していれば1番人気想定だっただけに、こちらもなんとなく珍しく思える。懇意のオーナーが所有する馬からの乗り替わりとなるだけに、なおさらである。
残るシュトラウスはT.マーカンド騎手が初騎乗となる。前走の東スポ杯2歳Sではスポット参戦中のJ.モレイラ騎手が手綱を取ったが、13日に短期免許が終了。ちなみにシュトラウスにはルメール騎手も2走前に騎乗経験があるものの、今回はテン乗りのマーカンド騎手と挑むようだ。
そのため上位3頭は乗り替わりとなる上に、全馬がテン乗りで臨むという状況となっている。
「ただテン乗りとなるだけでなく、蜜月関係で知られる川田騎手とダノックスがコンビを解消し、それによりG1でルメール騎手×ダノックスが初タッグを結成するなどレアケースも発生。この玉突きのような乗り替わり劇には、SNSやネット掲示板でも『なんだかややこしい』『予想の難しさに拍車をかけている』といった声が聞かれています。
個人的にはダノンマッキンリーに川田騎手、ジャンタルマンタルに鮫島克駿騎手でシュトラウスはルメール騎手で特に問題なかったように思うのですけどね」(競馬誌ライター)
ちなみにジャンタルマンタルに川田騎手が跨ることとなったことで、前任の鮫島駿騎手は16番人気想定のクリーンエアに乗る予定だ。同馬にもデビューから3戦すべてで大野拓弥騎手が跨っていたものの、今回は鮫島駿騎手がテン乗りとなるなど、ここでも玉突きのような乗り替わり事案が発生している。
ただ、朝日杯FSでテン乗りは過去10年間で4勝を挙げており、決して成績が悪いわけでもない。果たして各陣営の采配・思惑は吉と出るだろうか。