田原成貴「頭がお花畑」安藤勝己「最悪の負け方」元JRA騎手の大物が酷評…大一番で弱点露呈のシュトラウス、有馬記念のT.マーカンドに不安の声?

川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 今年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制したのは、川田将雅騎手が騎乗した1番人気ジャンタルマンタル。2着には、最後の直線で最後方という絶望的な位置から上がり3ハロン最速の脚を繰り出したエコロヴァルツが入り、素質馬2頭のワンツーフィニッシュで決着した。

 川田騎手がレース後のコメントで「とても性格が良く、そして能力も高く、これから先ももっと成長を伴える馬」と評した通り、操縦性と折り合いに優れたジャンタルマンタルだが、あっさりと勝っているように見えて、川田騎手の巧みな進路取りや仕掛けのタイミングも光る好騎乗だった。

 また、2着に敗れたエコロヴァルツにしても、前半にスムーズさを欠くシーンがありながらも、直線勝負に切り替えた武豊騎手の好判断が功を奏した好走だろう。

好騎乗が光った川田騎手と武豊騎手と明暗

 そんな騎手の巧さが目立った2頭に対し、騎乗のマズさで注目を集めることになってしまったのは、シュトラウス(牡2、美浦・武井亮厩舎)とコンビを組んだT.マーカンド騎手である。

「枠順ですね。出遅れもありましたが、外から行くのはきつかったです。別に掛かった訳ではありませんが、勝ち馬に交わされて、集中力が切れてしまいました」

 敗戦をそう振り返ったマーカンド騎手だが、レースではスタートで痛恨の出遅れ。これまで騎乗した騎手たちから、気性的に危うさを指摘されていた馬をどう制御するのかと注目されたが、鞍上はそのまま行かせることを選択した。

 その結果、道中で息を入れることが出来なかったこともあってか、シュトラウスは最後の直線でズルズルと後退。クラシックの出世レース、東京スポーツ杯2歳S(G2)を制した実力を発揮することなく馬群に沈んでしまった。

 手綱を取ったマーカンド騎手は、レース後のコメントで枠順と出遅れを敗因に挙げた一方で、掛かった訳ではないと振り返っていたが、こちらについては元JRA騎手の大物2人から厳しい評価が下された。

元JRA騎手の大物から厳しい言葉

 安藤勝己氏は自身のSNSにて、「返し馬でも落ち着きが違っとる。全く危なげないレース運び」とジャンタルマンタルを褒めた一方で、「出遅れて引っかかったシュトラウスとは対照的」「シュトラウスは最悪の負け方。あのスタートなら御すことに徹するべき」とマーカンド騎手の騎乗を批判した。

『東スポレースチャンネル』より

 また、田原成貴氏はYouTubeの『東スポレースチャンネル』内で過激な言葉を続けていた。

 詳細については本動画をご覧いただきたいのだが、安藤氏と同じくジャンタルマンタルの川田騎手やエコロヴァルツの武豊騎手の騎乗には好意的な見解を述べたものの、シュトラウスのマーカンド騎手に対しては少々辛辣だった。

 マーカンド騎手のコメントには「頭がお花畑」「自分がリラックスしすぎ」「通訳の人は本当にこれ言ったのかな」と言いたい放題。競馬を見ていた人は、「このコメント見たら怒ると思うよ」と苦笑いしながらファンに解説をしてくれている。

 確かに田原氏が動画内で指摘した通り、道中で一度行かせるにしても、行かせたままではガス欠になることは分かる。先述の安藤氏と同じく、抑えることもないまま行かせてしまったマーカンド騎手の判断に疑問が残ったようだ。

 大物騎手2人から痛烈批判を受けてしまったマーカンド騎手だが、今週末の有馬記念(G1)ではディープボンドに騎乗を予定している。

 和田竜二騎手から乗り替わることに不安を覚えるファンの声も出ているが、こちらはズブいところのあるステイヤーで、道中の行きっぷりの悪さも目立つタイプ。今度は折り合いを気にすることなく、気分良く行かせることで、もしかしたら好結果に繋がるかもしれない。

GJ 編集部

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