【若駒S】武豊が「話題の注目馬」とコンビ復活!過去ディープインパクトやトウカイテイオーも勝利…クラシックの相棒に名乗りを上げられるか
年が明けて春のクラシックを見据える前哨戦もスタート。既にフェアリーS(G3)をイフェイオン、シンザン記念(G3)をノーブルロジャー、京成杯(G3)をダノンデサイルが勝利して有力候補の1頭に名乗りを上げた。
今週末は3歳馬限定の重賞こそないものの、土曜京都の9R若駒S(L)に楽しみな1頭が出走を予定している。
それは昨年暮れの2歳G1・ホープフルSで13番人気の低評価を覆して3着に好走したサンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)のことである。
東京で行われたダートの1600m戦を15着に大敗しての参戦だっただけに、単勝オッズが128.7倍のノーマークだったものの、最後の直線を5番手から粘り込み、後続各馬の追撃を凌ぎ切った。芝のレースはデビュー戦の4着のみだったこともあり、本馬の激走に驚かされたファンも多かっただろう。
昨年11月のJBC2歳優駿(G3)でフォーエバーヤングから1馬身1/2差の2着に入ったようにダートへの適性も高い。それでも試金石といえる芝のG1に挑戦して結果を出したため、ドゥラエレーデのような二刀流も視野に入るかもしれない。
激走で話題をさらったホープフルSに続き、陣営は再び芝の2000m戦に舵を取った。当初はダートのブルーバードC(G3)への出走を視野に入れていたようだが、賞金面の問題もあった様子。ただ芝の適性を確認する意味でも絶好の追試となりそうだ。
武豊が話題の注目馬と再コンビ
注目したいのは、前走で好騎乗を見せた菅原明良騎手から今回は武豊騎手に乗り替わることだ。京都は庭と豪語するレジェンドとのコンビで勝利するようなら、サンライズジパングが今年のクラシックで武豊騎手の相棒に名乗りを上げる可能性も十分だ。
「父のキズナも武豊騎手と縁のある馬ですし、相性は良さそうです。前回は2戦目の未勝利でタッグを組みましたが、好位から楽に抜け出す4馬身差で楽勝。今後を占う意味でも若駒Sを勝てれば楽しみが増えますね」(競馬誌ライター)
ちなみに若駒Sといえば、ちょっとした出世レースとしても知られている登竜門的な存在である。
古くはハクタイセイやトウカイテイオー、それ以外にもディープインパクトにアンライバルド、ヒルノダムールといった後のG1ホースを複数輩出。近年では2016年の勝ち馬マカヒキが日本ダービー(G1)を制している。
22年のダービーをドウデュースで優勝したのを最後に、3歳クラシックの勝利から遠ざかっているレジェンド。対するサンライズジパングは、17日の最終追い切りで栗東の坂路を4F50秒8-ラスト1F12秒2という猛時計をマークと臨戦態勢は整った。
本馬を管理する音無調教師も「今回は2着ではダメなレース」と自信の仕上げを施しているだけに、ここはすんなり通過したいところである。