戸崎圭太、横山武史を上回る配当妙味あり?アーモンドアイ、ウオッカに匹敵の東京巧者…馬券で「稼ぎたい」ならアノ若手を狙い撃て
先週末で1月の中山開催が終了し、27日からは東京開催へと切り替わる。春のG1を見据えた重要なステップレースも控えているが、諸兄姉の馬券の調子はいかがだろうか。
小回りでコース適性も重視される中山コースに対し、大箱で直線の長い東京コースは比較的紛れの少ないことでも知られる。各レースに出走する馬にも右回りや左回り、先行粘り込み型や直線勝負型など、得意不得意は分かれるだろう。
過去の競走馬においても中山で無類の強さを見せたマツリダゴッホ、東京で複数のG1を制したウオッカやアーモンドアイらがいたように、それぞれの適性がレース結果に直結するケースは珍しくない。
そして、このような得意不得意は競走馬だけでなく騎手についてもいえることだ。競馬界のレジェンドと呼ばれる武豊騎手でさえ、「僕の庭」と称する京都競馬場を最も得意としていることで有名だ。
競走馬と同じく騎手にも得意不得意のコースがある
同じく東京競馬場においても、馬質と技術で一日の長があるC.ルメール騎手、D.レーン騎手、J.モレイラ騎手らが他騎手の成績を凌駕していることは周知の事実だが、密かにコスパ最強クラスのコース巧者がいることをご存じだろうか。
詳しいファンなら、おそらく戸崎圭太騎手や横山武史騎手の名が挙がると思われるものの、本稿で断然のおすすめ騎手として評価したいのは菅原明良騎手である。
以下は昨年の東京競馬場における主な成績上位騎手だ。
■2023年の東京コース成績(成績、勝率、平均オッズの順)
ルメール【82- 45- 44-110】勝率29.2%、4.5倍
戸崎圭太【45- 37- 32-226】勝率13.2%、15.0倍
横山武史【36- 27- 34-165】勝率13.7%、13.8倍
菅原明良【34- 34- 18-230】勝率10.8%、40.7倍★
レーン 【25- 17- 15- 48】勝率23.8%、5.1倍
モレイラ【25- 15- 8- 31】勝率31.6%、5.0倍
こちらをご覧いただけば分かるように、全体の勝利数で4位と健闘している上に、最大の注目は騎乗馬の平均オッズだ。上位人気馬で堅実に結果を出し、穴馬での好走も多かったことが伝わる数字である。
さらに、東京の菅原明良を狙い撃てという話に説得力を持たせる意味では、同じ関東の中山でどうだったのかということも把握しておきたい。
実は東京でこれほどの好成績を残している菅原明騎手なのだが、不思議なことに中山は滅法苦手。中山の場合は【13- 29- 28-224】勝率4.4%、31.7倍となり、まるで別人のような低調な成績へと変わる。この辺りは東京の勝率10.8%と中山の勝率4.4%を単純に比較して、東京の方が倍以上に乗れているくらいに考えていれば問題なさそうだ。
重賞は先日の日経新春杯(G2)をはじめ、京都牝馬S(G3)や京阪杯(G3)など、右回りのコースでも優勝しており、左回り専用というほどの極端さはない。どちらかというと中山だけが苦手といえそうな雰囲気もある。
それだけに今週末からスタートする東京開催は、「馬券で稼ぎたいなら菅原明良」。とにかく菅原明良を狙い撃てといえる絶好機ではないだろうか。