「38年連続重賞V」武豊&ソーダズリングに匹敵!? 「単勝269.0倍」超人気薄を馬券圏内に導いた「最強助っ人」に絶賛の嵐!
17日に行われた京都牝馬S(G3)は、2番人気ソーダズリングが優勝。鞍上の武豊騎手は1987年のデビューから38年連続の重賞勝利となった。
武豊騎手はレース後「反応が良すぎて先頭に立つのが少し早いかなと思いましたが、ラストまで我慢してくれました」と相棒を称え、自身の記録については「あと20年くらいは続けたいですね」と笑ってみせている。
そんなレジェンドが偉業を成し遂げた今年の京都牝馬Sだが、単勝269.0倍の超人気薄で3着に入り三連単17万円超えの波乱を演出し、武豊騎手とソーダズリングに匹敵するインパクトを残したのが、B.ムルザバエフ騎手とコムストックロード(牝5歳、美浦・中野栄治厩舎)のコンビではないだろうか。
超人気薄を馬券圏内に導いたB.ムルザバエフ騎手に絶賛の嵐!
短期免許でのJRA初参戦となった2022年12月から翌年3月にかけて、ホープフルS(G1)を含む重賞3勝をマークするなど、いきなり大きな爪痕を残したムルザバエフ騎手。再来日した昨年12月にもドゥラエレーデとのコンビでチャンピオンズC(G1)、東京大賞典(G1)で連続3着に好走するなど、もはや日本でもおなじみの存在になりつつある。
この日も京都2Rでさっそく今回の来日初勝利をマークした同騎手だが、京都牝馬Sでコンビを組んだコムストックロードは勝ち星からは2年以上遠ざかっていた馬であり、前走のカーバンクルS(OP)でも16番人気の最低評価で13着に敗れていた。
同馬は昨年の京都牝馬Sでもシンガリ18番人気で16着と見せ場なく敗れていたことから、「最強助っ人」の異名を持つムルザバエフ騎手が跨ることとなったにもかかわらず、今回も16番人気という低評価に甘んじたのも無理はない。
レースでコムストックロードとムルザバエフ騎手のコンビは最後方付近を追走。4コーナーでは一番外を回しており、人気が人気だけにこの時点で人馬に注目していたファンはほとんどいなかったと思われる。
しかし、最後の直線に入るとコムストックロードはムルザバエフ騎手の右ステッキに応えてしぶとく脚を伸ばし、ゴール前では上位2頭を急追。惜しくも連対には届かなかったものの馬券圏内に入ってみせた。
「いくらムルザバエフ騎手が乗るとはいえ、コムストックロードの近走の成績からして好走は厳しいと完全にノーマークでしたが……これは恐れ入りました」(競馬誌ライター)
2、1番人気のワンツー決着だったにもかかわらず、三連単17万円オーバーという波乱を演出したこともあり、コムストックロードを圏内に導いたムルザバエフ騎手には「やっぱりムルザバエフ騎手は神!」「これからも買い続けることにします」「通年免許取得してほしいです」など絶賛のコメントがSNSやネット掲示板に多く寄せられた。
参戦初日から強烈なインパクトを残したムルザバエフ騎手はレース後、「今日はゆっくり脚をためてみようと思った。外を回りましたが、いい反応でした」と、さらりと言ってのけている。
続く12Rで早くも来日2勝目をマークしたムルザバエフ騎手。短期免許は4月14日まで予定されており、皐月賞(G1)ではビザンチンドリームとの再コンビも発表されている。これから約2ヶ月、その手綱さばきから目が離せないこととなりそうだ。