名門厩舎「次世代のスーパースター候補」はフォーエバーヤングだけじゃない!? 成長著しい「愛弟子」にかかるサウジアラビアでの期待

坂井瑠星騎手 撮影:Ruriko.I

 24日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるサウジカップデー。世界最高峰のダートレースであるサウジC(G1)など8つの競走が行われ、近年では日本馬の活躍も目立つ国際招待競走だ。

 そんなサウジカップデーの公式SNSがフォーエバーヤング(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)を「矢作厩舎の次のスーパースター?」と切り出し、サウジダービー(G3)へ臨むことを紹介している。海外重賞を次々と制するトップトレーナーが送り出すG1馬は既に現地で注目を集めているようだ。

 しかし矢作厩舎のスーパースター候補はフォーエバーヤングだけではない。同厩舎所属にして同馬に騎乗予定の坂井瑠星騎手も次世代のスター候補と言える。

「愛弟子」にかかるサウジアラビアでの期待

 弱冠26歳ながら海外経験豊富な坂井騎手。サウジ遠征も今回が4度目となるが、根底にあるのは「世界の矢作」こと矢作師の海外志向の強さだろう。

 坂井騎手はデビュー2年目という減量の恩恵がある時期にオーストラリアで武者修行を敢行。師匠の矢作師も若くしてオーストラリアでトレーナーとしての修業を積んだ経験があり、「世界的騎手になってほしい」と願う愛弟子に自身の成長に繋がった環境で勉強するチャンスを与えたかったようだ。

 そんな修業期間を経て帰国した坂井騎手の活躍ぶりは多くの競馬ファンの知るところ。今年は先週終了時点で全国リーディング2位とトップクラスの成績を上げている。

 坂井騎手は国内だけでなく過去のサウジ遠征でも実績を上げている点は見過ごせない。一昨年のリヤドダートスプリント(G3)でチェーンオブラブと3着に好走、昨年の1351ターフスプリント(G3)ではバスラットレオンに騎乗し見事勝利している。

 またサウジカップデー前日の国際騎手招待競走であるインターナショナルジョッキーズチャレンジにも出場が決定。昨年は川田将雅騎手が出場したものの2位に敗れており、坂井騎手には「日本代表」としての初制覇に期待がかかる。

 そして最注目はコンビで国内G1を3勝しているレモンポップとのサウジC挑戦だ。レモンポップは英ブックメーカー『William Hill』で出走予定15頭中3番手の評価だけにチャンスも十分だろう。

 昨年は師匠の管理馬パンサラッサが制したこのレース。今年は弟子の坂井騎手が「日本馬の2年連続サウジC制覇」という偉業を成し遂げるかにも注目だ。

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