【マーチS(G3)予想】ブライアンセンス、ミトノオーは余裕の切り! 平均配当22万4794円…狙いは相性抜群の血統を誇る「超大穴」ラインオブソウル

撮影:Ruriko.I

 今回は24日に中山競馬場で開催されるマーチS(G3、ダート1800m)を予想する。

 高松宮記念(G1)の裏レースとして、あまり注目度が高くないマーチSだが、過去10年の三連単の平均配当は22万4794円。2019年には124万馬券が飛び出すなど、ハンデ戦らしく荒れまくっている。馬券好きの競馬ファンにとって、この日のメインはむしろコチラと言えるだろう。バットを長く持って、さっそく予想していきたい。


 本命「◎」は6番ラインオブソウル(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。

 オープン昇級初戦となった前走の仁川S(L)で12着に大敗。この結果を受けての重賞初挑戦ということで人気はまったくないだろう。しかし、前走はスタート直後に武豊騎手のアイコンテーラーが大きく内側へ斜行……。複数の馬が被害を受け、ラインオブソウルも前が塞がる不利があって後方からの競馬を余儀なくされた。

 本来は中団やや前の好位からしぶとい脚を使う馬だけに、前走は度外視していいだろう。音無調教師が「2000mより、1800mの方が良い」と話している通り、1ハロン短縮は明らかに追い風。恵まれたハンデ54キロは、惨敗した前走の怪我の功名。今回は絶好の狙いどころだ。

 またラインオブソウルは、マーチSで度々穴をあけているA.P. Indy系であることも大きい。

 近年でも2018年のクインズサターン(5番人気2着)、2022年のケンシンコウ(12番人気2着)が該当しており、ラインオブソウルと同じシニスターミニスター産駒のインカンテーションは2017年に10番人気の低評価を覆して、このレースを勝利するなど相性は抜群だ。地方三冠馬のミックファイアやJBCクラシック(G1)の覇者キングズソードなど、最近ダートで活躍馬が続々出現している父の勢いにあやかりたい。


 対抗「〇」には、あえて「騎手買い」で1番ヴァルツァーシャル(牡5歳、美浦・高木登厩舎)を推したい。

 マーチSと同じ中山・ダート1800mの師走S(L)で2着、ポルックスS(OP)で1着。近2走の戦績はメンバー中屈指の良績といえるだろう。これだけでも十分に買う理由にはなりそうだが、今回は斎藤新騎手の意気込みを買いたい。

 というのも斎藤騎手は当初、高松宮記念に登録したアサカラキングの主戦騎手だった。昨年12月からコンビを組み、3連勝で条件戦を突破。前哨戦の阪急杯(G3)でも2着するなど、その勢いはメンバーでも屈指の存在だったはずだ。

 しかし、残念ながら賞金不足で除外に……。その結果、斎藤騎手はマーチSでヴァルツァーシャルに騎乗することになったというわけだ。

 ちなみにアサカラキングが2着だった阪急杯は、勝ったウインマーベルとハナ差の接戦だった。もし本馬が勝ち切っていれば優先出走権を獲得し、斎藤騎手も胸を張って高松宮記念に挑戦していたことだろう。今回は残念な結果になってしまったが、マーチSではその鬱憤を晴らすような騎乗を期待したい。


 以下は、内から2番キタノリューオー、3番キタノヴィジョン、4番ウェルカムニュース、5番ニューモニュメント、7番ゴールドハイアー、14番ペイシャエスと、軸のラインオブソウルが穴馬だけに手広くいきたい。

 また11番キリンジ、12番ブライアンセンス、13番ミトノオーはいずれも勝ってもおかしくない強豪だが、4歳馬は2017年以降【0、0、0、20】と、いっさい馬券に絡んでいない。昨年も2番人気と3番人気が揃って馬券圏外など、このジンクスが覆るまでは4歳馬は無条件で軽視する。

GJ 編集部

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