【大阪杯予想】難解?いいえ簡単です!最弱世代の4歳馬は軽視…配当妙味十分の2頭で「渾身の1点勝負」を敢行だ

撮影:Ruriko.I

 土日合わせて4つの重賞が行われた先週末。春の嵐が如く1番人気馬は4戦全敗という波乱に終わってしまった。今週は土曜中山で荒れるハンデ重賞でお馴染みのダービー卿チャレンジT(G3)、同日夜にはドバイで4つのG1レースも開催。そして日曜阪神では大阪杯(G1)まであるのだから、競馬ファンにとっては忙しい週末となりそうだ。

 ただ、馬券の収支を安定させるためには、レースがあるからには皆勤という訳にもいかない。これは重賞に限らず、3場開催の土日で72レース全部購入してプラスになるのかという話に近いものがある。そこはやはり、勝負レースをいかに見極められるかが重要なファクターとなりそうだ。

他は手を出さずに大阪杯で馬連1点勝負を敢行

 もちろん、ダービー卿CTもドバイのレースも非常に魅力ではあるが、今回はあえて日曜の大阪杯に注目してみたい。

 というのも年長世代相手に苦戦の続く4歳世代が上位人気に支持されそうなため、世代レベルで上回りそうな5歳馬や6歳馬に妙味があると考えたからにほかならない。当然ながら色々な要素を探ってみたのだが、あまり情報に振り回され過ぎても余計に迷いが増えるだけという結論にたどり着いた。

 まず最優先で参考にしたのは枠の内外である。陸上のトラック競技とは違い、競馬はスタート位置が横一線。ディープインパクトやイクイノックスのような抜けた存在なら大きな割引とはならないが、実力拮抗の混戦模様なら少なからぬアドバンテージとなる。

 焦点は注目していた2頭が外枠を引くかどうかだったのだが、運よく真ん中よりも内に入ってくれたため、1点勝負を敢行する決心がついた。

ローシャムパーク 撮影:Ruriko.I

 そこでピックアップしたのは1枠2番ローシャムパークと5枠9番ステラヴェローチェの2頭。先述したように4歳世代の苦戦は明白だからだ。今年の芝1800m以上で行われた重賞レースで、4歳世代の勝利はわずか2勝。内訳は愛知杯(G3)のミッキーゴージャスと中山牝馬S(G3)のコンクシェルであり、これらはどちらも牝馬限定の重賞だった。

 牝馬に限って2勝も挙げられた一因としては、リバティアイランドがトップクラスの実力を既に証明していたことから分かる通り、低レベル疑惑の対象はソールオリエンスやタスティエーラをはじめ、金鯱賞(G2)でプログノーシス相手に5馬身も離されたドゥレッツァらだ。

 となると、ただでさえクラシックを勝った馬が通用しなかったのなら、それらに負けてきた馬は尚更苦戦しても不思議ではないということ。出走が叶えば面白そうだったロードデルレイも賞金不足で除外となり、ベラジオオペラにしても前走の京都記念(G2)で1キロ重かったプラダリアの後塵を拝した。

 前置きはこの辺にして結論を述べると、「◎」ローシャムパークと「○」ステラヴェローチェの1点だ。

タイトルホルダーに勝てるなら大丈夫?

タイトルホルダー 撮影:Ruriko.I

 2頭の最大の共通点は、あのタイトルホルダーに先着した実績があること。前者は昨秋のオールカマー(G2)を真っ向勝負で差し切り、後者は3歳時の日本ダービー(G1)と有馬記念(G1)で先着した。もし今年の大阪杯にタイトルホルダーが出走していれば、普通に1番人気に推された可能性が高いだろう。こういうときは余計なことを考えないでシンプルな理由で割り切ってみるのもありと考えた。

 買い目は馬連「2ー9」で渾身の1点。そんな強気な買い方で大丈夫か?という声も聞こえてきそうだが大丈夫だ、問題ない。

 むしろ漢なら「だがそれがいい」といきたい。

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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