【桜花賞】スウィープフィート「G1・3勝」名牝の20年越しリベンジへ!「悔しいです」直線どん詰まりで無念の不完全燃焼…武豊ドバイの雪辱なるか
混戦ムードの牝馬クラシック第一弾、桜花賞
7日、阪神競馬場では牝馬クラシック第一弾の桜花賞(G1)が行われる。2歳女王アスコリピチェーノが今年初戦を迎えるが、『netkeiba.com』の単勝予想オッズでは1番人気であるものの4倍台。絶対的な存在は不在といっていい。
そんな混戦ムードの一冠目に、前哨戦のチューリップ賞(G2)1着からここに臨むのがスウィープフィート(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎)だ。
永島まなみ騎手とのコンビでデビュー2戦目に初勝利を挙げた同馬。その後も祖母であるG1・3勝馬スイープトウショウ譲りの末脚で白菊賞(1勝クラス)2着、阪神ジュベナイルF(G1)7着と、勝ち切れはしなかったものの素質の片鱗をみせていた。
ただ春クラシックへ挑戦するために1着が至上命題であった今年初戦のエルフィンS(L)を2着に落とすと、陣営はデビュー戦から手綱を取り続けてきた永島騎手の乗り替わりを敢行。新パートナーとして白羽の矢が立ったのが武豊騎手だ。
初コンビだった前回のチューリップ賞は、スタートこそやや遅れたものの道中はじっくり脚を溜めて最後の直線、大外から末脚炸裂。テン乗りとは思えない息の合った走りで見事に一発回答を決め、桜花賞の優先出走権を掴み取った。
レース後の武豊騎手も「こちらの思っている以上の切れ味を持っていました」「楽しみな馬に出会えたなと思います」と話していたことから、スウィープフィートから相当の手応えを感じ取ったことは間違いないだろう。
この中間も好調をキープしているようで、1週前追い切りでも坂路でラスト1ハロン12秒台の力強いフットワークを披露。管理する庄野調教師も「馬は元気いっぱい。折り合いもよくなっている」と期待を寄せている。
ちなみに祖母のスイープトウショウも2004年、スウィープフィートと同じくチューリップ賞(当時G3)を制して桜花賞に挑戦したが、2番人気に推されたものの5着。スウィープフィートが20年越しのリベンジを果たすかにも注目が集まりそうだ。
無念の不完全燃焼…武豊ドバイの雪辱なるか
「引き続きスウィープフィートの手綱を取る武豊騎手は先週、ドバイに遠征。ドウデュースとのコンビでドバイターフ(G1)に参戦しましたが、スタートで後手を踏んだ上に最後の直線でも進路を失い5着。レース後には『状態が良かっただけに残念ですし、悔しいです』と無念のコメントを残していましたね。
ドウデュースの全能力を発揮させられなかっただけに、不完全燃焼に終わった先週の分も含めて桜花賞のスウィープフィートにかける意気込みは強いのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
奇しくもスウィープフィートとドウデュースは道中で脚を溜めて最後の直線、末脚勝負にかけるタイプの馬だ。桜花賞はフルゲート18頭での開催が想定されるだけに馬群をうまく捌けるかがポイントになるだろうが、レジェンドとしては2週連続で同じ轍を踏むわけにはいかない。
勝利という結果が一番であることは間違いないが、まずは能力全開で悔いのないレースを期待したいところだ。