【NHKマイルC】ファンの興味は「15番枠」が1番人気?固唾をのんで待つ運命の枠順発表…ただの偶然で済まされない「幸運」を手にするのはどの馬か

テーオーロイヤル 撮影:Ruriko.I

 先週末の京都競馬場で行われた天皇賞・春(G1)を好位から力強く抜け出す横綱相撲で押し切ったテーオーロイヤル(牡6、栗東・岡田稲男厩舎)。近年は珍しくなりつつある晩成タイプのステイヤーが淀の長距離戦で思う存分に能力を発揮した。デビュー13年目にして待望のG1タイトルを手に入れた主戦の菱田裕二騎手と同じく、人馬ともに嬉しい初戴冠となった。

 現役トップクラスの馬が多数ドバイワールドカップデーに遠征、大阪杯(G1)をステップに参戦した馬がタスティエーラのみと、まだ天下を取ったと言い切れない相手関係はあるにせよ、伝統の一戦で文句なしの強さを見せたのだから価値がある。

 長距離軽視の風潮をひしひしと感じる昨今ではあるが、後方待機策を採った馬が最後の直線で台頭するタフな展開を尻目に好位から堂々と抜け出した底力は、豪華メンバーが集結しそうなグランプリ・宝塚記念(G1)に出走しても勝ち負けを期待出来そうだ。

 もちろん、テーオーロイヤルの勝利は実力以外の何物でもないのだが、先週木曜に発表された天皇賞・春の枠順で14番を引き当てたことは一部のファンの間で話題となった。

 というのも今春のG1でちょっとした怪現象が発生していたからに他ならない。以下はここまで終了した平地G1で馬券圏内に好走、かつ条件を満たした馬たちの顔触れである。

■2024春G1で馬券圏内に好走した馬

フェブ 1着ペプチドナイル(9番、11番人気)
高松宮 3着ビクターザウィナー(10番、5番人気)
大阪杯 1着ベラジオオペラ(11番、2番人気)
桜花賞 1着ステレンボッシュ(12番、2番人気)
皐月賞 1着ジャスティンミラノ(13番、2番人気)
天皇春 1着テーオーロイヤル(14番、1番人気)
※フェブ=フェブラリーS、高松宮=高松宮記念、天皇春=天皇賞・春

 こちらについては、すでにSNSでも話題になっているのだが、9→10→11→12→13→14と3着以内に入った馬の番号がひとつずつ増えている。ビクターザウィナーの着順は3着だが、気にする必要はない。

 正直、「この偶然の一致にしては、あまりにもデキ過ぎている」怪現象について、さすがにそろそろ途切れるタイミングだろうと半信半疑だった訳だが、「幸運枠」にテーオーロイヤルが入ったことで一気に信憑性が増した。

 それでも……と思いつつも5馬身差の楽勝を決めた阪神大賞典(G2)の走りを見せられていたため、何となくまた勝ちそうな予感がしたら実際に勝ってしまった。公正競馬がモットーの日本中央競馬会様が、現実にそんなことを考えているはずはないのだが、サイン馬券ファンにとっては、それ見たことかといえるような結果だったのではないか。

NHKマイルCで幸運を手に入れるのはどの馬か

 ただこういうのは複勝転がしのようなもので、いつまでも続くことはない。さすがに6回連続で発生した事実は無視できないため、今週のNHKマイルC(G1)でもファンの興味は枠順確定が1番人気となるかもしれない。

 木曜に枠順が確定する天皇賞と違い、NHKマイルCの場合は金曜に発表される。怪現象が続いているだけに、15番枠を引き当てた馬により一層の注目が集まるだろう。

 もし上位人気必至のジャンタルマンタルやアスコリピチェーノが15番枠を引くと、人気に拍車が掛かりそうだが……。

運命を分ける3日の枠順発表。固唾をのんで見守りたい。

GJ 編集部

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