【NHKマイルC】初G1タイトル狙う4人の刺客!相棒は配当妙味が十分の穴馬揃い…菱田裕二、川須栄彦に続けるか

菱田裕二騎手 撮影:Ruriko.I

 先週末の天皇賞・春(G1)を1番人気に推されたテーオーロイヤルとのコンビで優勝した菱田裕二騎手。デビュー13年目にして初となるG1勝利に喜びを爆発させた。YouTubeのJRA公式チャンネルで公開されたジョッキーカメラ映像内でも、大役を果たしたパートナーに「ありがとう。次やな、まだやな」「こっからやな、ロイ君ありがとう」と話しかける微笑ましい姿は多くの競馬ファンの感動を呼んだ。

 その天皇賞・春から3日後に船橋競馬場で行われたかしわ記念(G1)は、6番人気の伏兵シャマルに騎乗した川須栄彦騎手が優勝。同騎手もまた初G1勝利であり、先述の菱田騎手より2年遅いデビュー15年目で栄冠をつかみ取った。

一度は主戦を降板したパートナーと感動の初G1優勝

 ただ両馬の違いは、テーオーロイヤルが18戦8勝のキャリア中で全8勝を菱田騎手が騎乗して挙げているのに対し、シャマルの場合は川須騎手が不可解な乗り替わりを経験した過去を持っている。

 2022年の南部杯(G1)を惜しい競馬で3着に敗れた後、陣営は次走のチャンピオンズC(G1)で川田将雅騎手への乗り替わりを決断。同騎手とは5戦1勝2着1回の成績を残して、23年7月のプロキオンS(G3)では新たに坂井瑠星騎手とのコンビが決まっていたものの、右前肢ハ行で競走除外となり、休養することとなった。

 そしてシャマルは約7か月ぶりの復帰、鞍上の川須騎手は1年3か月ぶりのコンビを結成して臨んだ1月の根岸S(G3)を9番人気7着。間に2月のかきつばた記念(G3・4着)を挟んだ黒船賞(G3)を連覇して、1年ぶりに勝利の美酒に酔ったのが3月のことだった。

 一度は主戦の座を川田騎手に奪われた格好の川須騎手にとっても、「本当に最高の気分です」とコメントを出していたように、自身の手で再び手繰り寄せたチャンスをモノにする会心の優勝だったに違いない。このように苦楽を共にしてきた人馬の感動的なストーリーを競馬ファンも支持。SNSでも彼らの勝利を祝する声が溢れた。

 そこで思い出しておきたいのは、近年で初G1勝利を手にした騎手が、それなりに見られていたことである。

NHKマイルCでも初G1勝利のかかる4人の騎手に注目

丸田恭介騎手 撮影:Ruriko.I

 例えば丸田恭介騎手(22年3月、高松宮記念・ナランフレグ)、荻野極騎手(同10月、スプリンターズS・ジャンダルム)、坂井瑠星騎手(同10月、秋華賞・スタニングローズ)、石川裕紀人騎手(同12月・チャンピオンズC・ジュンライトボルト)、団野大成騎手(23年3月・高松宮記念・ファストフォース)などだ。

 昨年の団野騎手を最後に1年少しの間が空いたものの、ここへきて菱田騎手と川須騎手がわずか4日間で勝利。もしかしたら今週末のNHKマイルCでも、初G1勝利を挙げる騎手がいるかもしれない。

 騎乗予定の騎手の中では、西村淳也騎手(イフェイオン)、菅原明良騎手(ウォーターリヒト)、岩田望来騎手(チャンネルトンネル)、鮫島克駿騎手(ディスペランツァ)の4人が該当。応援馬券を買ってみるのも面白そうだ。

GJ 編集部

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