【オークス(G1)予想】ステレンボッシュから魂の6点勝負! 5年連続10番人気以下が激走レースで「極上穴馬」指名

オークス 出馬表

3歳牝馬の頂上決戦オークスを切る!

 今回は3歳牝馬の頂上決戦、オークス(G1)を予想していく。

 まずはいつものように過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていこう。
桜花賞 18頭
フローラS 5頭
忘れな草賞(L、OP) 3頭
皐月賞、フラワーC 各1頭
リステッド 1頭
条件特別(1勝クラス) 1頭
となっている。桜花賞組が大多数。トライアルのフローラS(G2)から好走するケースはあるが、桜花賞組より見劣りする。リステッドの忘れな草賞も勝ち馬が参戦してくるようならチェックしたい。フラワーC(G3)からオークスへ直行した馬は苦戦傾向。また、抽選を掻い潜って出走してきた馬の好走例も1例だけある。

 続いて人気順の成績を見ていく。
1番人気 6-2-0-2
2番人気 1-3-3-3
3番人気 3-0-1-6
4~6番人気 0-2-3-25
7~9番人気 0-1-0-29
10番人気以下 0-2-3-82
となっている。1番人気はほぼ鉄板。2番人気も信用できる数字だが、3番人気は怪しい。ただ近5年に絞ると1番人気、2番人気が3頭ずつ、3番人気は2頭で2勝、1番人気が飛んだ21年と22年は3番人気が勝っている。過去10年、上位人気がすべて飛んだ年はなく、必ず最低1頭は絡んでいる。また、注意したいのは近5年で5年連続10番人気以下の人気薄が馬券に絡んでいること。傾向で言うなら上位人気と穴馬のチョイスで攻略できる可能性は高そうだ。

ステレンボッシュ 撮影:Ruriko.I

 これらを踏まえて「◎」は逆らわず7番ステレンボッシュとする。

 ここ2戦でアスコリピチェーノと接戦を演じてきたが、最大のライバルがNHKマイルC(G1)に回ったため、断然の主役としてオークスを迎える。

 陣営は「今週の追い切りも反応が良かったし力が出せる態勢に整ってきた」と短期放牧から帰厩後の順調さをアピール。「元々オークス向きと思っていたし、折り合いも問題はないのでここも期待している」と強気のコメントだ。

 血統的に見ても明らかに長い方が向いている。ここまでマイルで好成績を収めてきたのはポテンシャルに依るところが大きかったのだろう。

 過去10年で桜花賞(G1)とオークスを連勝した馬は4頭。桜花賞馬で2冠を逃した馬も4頭。ここをどう見るかというところだが、アラ探しをしても消すほどの要素が見つからない。強いて言うなら、テン乗りになる戸崎圭太騎手がどうか、くらいなものか。それでも今年は皐月賞(G1)も勝っており、勢いはある。人気になるのは確実だが、ここは逆らわずに本命としたい。

タガノエルピーダ 撮影:Ruriko.I

「○」も人気しそうだが、17番タガノエルピーダを挙げる。

 2走前のチューリップ賞(G2)の予想では自信の◎を打っているが、桜花賞の優先出走権に届かずの4着に終わった。だが、次走の忘れな草賞(L)では、横綱相撲できっちり勝ち星を挙げた。勝ちタイムも優秀なもの。

 陣営は「在厩調整3戦目だが、使うごとに良くなっている」と高評価。「本格化は先だろうが、今の完成度でどこまで通じるか楽しみ」と含みのあるコメントを出している。

 2400mの距離は初体験となるが、前走で見せた2000mの勝ちっぷりから問題はないと考える。また、3走前には牝馬ながらに朝日杯フューチュリティS(G1)に挑戦したが、勝ったジャンタルマンタルが先々週のNHKマイルC(G1)を完勝したことを考えると、そこから0.2秒差3着に入っているだけに潜在的なポテンシャルは高いと見る。

 過去10年、前走忘れな草賞を勝って臨み好走した馬は3頭。2勝3着1回と好成績を収めている。この馬は実力を裏付ける実績を持っているだけに侮りがたい。


「▲」は人気がなさそうな10番アドマイヤベルを推す。

 フローラSの予想では人気しているのを嫌って押さえなかったが、見事に裏目に出た。改めて勝ちタイムを見ると、この時期の3歳牝馬ながら1分59秒を切ろうかという好タイム。

 陣営も「1週前にしっかりやって息は整っている。疲れがないどころか、むしろすごく良い状態で臨める」とデキの良さを強調している。

 半姉でヴィクトリアマイル(G1)を勝ったアドマイヤリードは1800mあたりに距離の限界があったが、父がステイゴールドから新種牡馬スワーヴリチャードに替わった本馬は、もっと融通が利くようになっていると考えている。

 前走フローラSを勝って臨んで好走した馬は3頭。いずれも勝つまでは行っていないが、2着に好走している。トライアルを勝っただけでなく、内容も良かっただけに、この人気のなさは狙い目。押さえてみたい。


「△」は▲同様、重賞勝ちがありながら不人気の1番ミアネーロと、人気どころの13番スウィープフィートの2頭とする。

 ミアネーロはキャリア3戦目でフラワーCを勝っているが、デビューから中山しか走っていないことや、桜花賞組が有力と見られてあまり注目されていないようだ。

 だが陣営は「前走はスタンド前の発走で不安があったが、我慢が利いてレースも上手く走ってくれた」と評価。「心身ともに成長しており、折り合いもつくので初距離も対応できると思っている」と自信ありげな様子。

 前走は1800m戦を走っており、ここから3ハロン延長がどう出るかというところや、初めての左回りに対応できるかなど懸念はある。それでも、フラワーCのレース内容自体は確かに評価できるものであり、父ドゥラメンテは2年連続で勝ち馬を送り込んでいるだけに、軽視するのは危ないと見ている。

スウィープフィート 撮影:Ruriko.I

 スウィープフィートは前走の桜花賞の予想で◎を打ったのだが、惜しくも4着。課題の残る敗戦だった。

 陣営は「前走は進路を替える形になったが、終いの脚は良かった」と前走を評価。ただし「今回は初めての左回りや距離延長など気になる点はある」と懸念がある雰囲気。「気性面も成長して、操作性も良くなっており、直線の長い東京は合いそう。スムーズに運べれば」と注文付きながら一発に懸けている。

 気性面などの課題は確かにあり、マイルより長い距離を経験していないので、一気に4ハロンの延長がどう出るかが微妙なところ。さらに言えば、鞍上の武豊騎手は頼もしい存在だが、オークスは桜花賞ほどの相性の良さはない。最後にオークスを勝ったのは96年のエアグルーヴだ。

 懸念材料は多いのだが、桜花賞も4着と巻き返しに期待ができる着順。印は落とすが、もう一度期待をかけて押さえてみたい。

 ということで、今回は◎に大本命を指名したので、7番ステレンボッシュを軸に1番、10番、13番、17番に三連複流しの6点勝負とする。納得の穴馬は押さえた。そこそこ荒れることを期待したい。

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