エアスピネルの札幌記念挑戦に「武豊降板」の気配……国内専念の王者キタサンブラックとの”ブッキング回避”へ「脱・武豊」の可能性
「札幌記念は芝の2000m。つまり陣営は、あれだけ拘っていたマイル路線に一端見切りをつけたことになります。かつて、武豊騎手が本馬と同じラッキーフィールドのエアグルーヴでこのレースから天皇賞・秋を制したように、札幌記念は基本的に同距離の天皇賞・秋の前哨戦です。もしエアスピネルがここで結果を出すようなら、この秋は中距離路線を歩む可能性もあります
そうなってくると、すでにこの秋は国内専念が発表されているキタサンブラックとのブッキングが起こる可能性は避けられません。一部のファンが武豊騎手の降板を望んでいるのは、もしそうなれば武豊騎手がキタサンブラックを選ぶからでしょうね。ならば前哨戦の内から新しい騎手を……というわけです」(同)
仮にもしそうならエアスピネルとその陣営は、またもキタサンブラックに”振り回された”ことになるのかもしれない。
というのも、安田記念で敗れたエアスピネルが札幌記念からの始動を発表した当初、キタサンブラックはフランスの凱旋門賞に向かうことが既定路線といわれていた。ところが先月の宝塚記念でまさかの大敗。北島三郎オーナーの意向で凱旋門賞挑戦は白紙になり、この秋も国内専念となった経緯がある。
具体的なローテーションこそ未定となっているが、宝塚記念後に北島オーナーが「いい状態だったら、天皇賞・秋に行こうかな」と発言したこともあって、キタサンブラックが天皇賞・秋に出走する可能性は高い。そうなると武豊騎手が天皇賞・秋でキタサンブラックに乗る可能性もほぼ必然といえるだろう。
無論、武豊騎手の体が一つしかない以上「エアスピネルがキタサンブラックよりも実績で劣るから仕方がない」といわれればそれまでだが、エアスピネルを応援するファンからすれば「なら他の有力な騎手でも……」と考えるのは仕方ないということだ。