「5戦全勝」の最強助っ人、D.レーンと必勝態勢!? メイケイエール弟とキタサンブラックの素質馬がスタンバイ、宝塚記念のシュトルーヴェも期待大
今年もあの男が来日する。
昨年の日本ダービー(G1)をタスティエーラで優勝し、直後の目黒記念(G2)もヒートオンビートで連勝する快挙を成し遂げたD.レーン騎手のことだ。
大舞台でレーン騎手の存在は不気味
長らく乗り替わりでは勝てないと言われてきたダービーのジンクスも、最強助っ人には関係なし。大本命ソールオリエンスで2着に惜敗した横山武史騎手は、2021年のエフフォーリアに続く惜敗を喫してしまったが、このとき敗れた相手は福永祐一騎手(現調教師)が騎乗したシャフリヤールだった。
どちらも腕達者なトップジョッキーだけに、相手が悪かったというしかない。ただ横山武騎手も将来の競馬界を背負っていくホープと期待されている存在。この苦い経験を糧に、さらなる成長を見せてくれるはずだ。
話を戻すと、今回のレーン騎手は6月22日から 6月28日の滞在。短期間でも日本に来る以上は、手ぶらで帰らないだろう。おそらく宝塚記念(G1)で騎乗を予定しているシュトルーヴェのためにお呼びがかかったと推測される。上半期のグランプリは2019年にリスグラシューとのコンビで快勝した実績もあるだけに期待も大きくなる。
そのレーン騎手だが、昨年の2歳新馬で騎乗機会5戦全勝の離れ業をやってのけたことも記憶に新しい。
■昨年レーン騎手とのコンビでデビュー勝ちした馬
6/3 東京5R シュトラウス
6/4 東京5R ボンドガール、6R バスターコール
6/10 東京5R ゴンバデカーブース
6/11 東京5R ダノンエアズロック
ご覧の通り、5戦全勝のパーフェクトである。どの馬も上位人気馬であったことは間違いないのだが、デビュー前の評判と実力が必ずしも一致しないのは、よくある話。また、5頭中2頭が懇意にしている堀宣行厩舎の管理馬だったこともポイントだ。
そういう意味でも土曜東京で騎乗を予定している5R(芝1800m)のソロモン、6R(芝1400m)のサトノカルナバルは注目したい。
どちらも2歳牡馬で堀厩舎の管理馬。前者は重賞6勝のメイケイエールが全姉の良血、キタサンブラック産駒の後者もデビュー前の調教でスピード感ある走りを披露しており、当日も上位人気が予想される。
レーン騎手は土曜に東京で8鞍、日曜に京都で3鞍の計11鞍に騎乗予定。中央の開催が終了した後にも26日の帝王賞(G1、大井競馬場)でセラフィックコールとのコンビも決まっている。