ホワイトストーンを輩出した老舗牧場の新星!名馬の登竜門・ユニコーンSを制したトップオブワールドvol.47

 かつて観衆を沸かせた名馬の“今”を紹介!

 走り終えた今も、観衆を魅了したあの日の輝きは、決して色褪せない。

 全国で暮らす、名馬の個性と“今”を集める『ウチの子はあの名馬!個性にLOVE❤︎ 引退馬コレクション』をお届けします!

 今回のコレクションは、2004年のユニコーンS(G3)などを制した、トップオブワールド!

 現在は、長野県安曇野市にある、ホースランド安曇野で暮らしているとのこと。

 そのお世話をしている池上さんにマル秘情報をたくさん聞いちゃいました!

池上 健彦さん

(ホースランド安曇野 代表)

ウマ歴:25年 出身地:長野県
趣味:音楽鑑賞
休日の過ごし方:ドライブ

 

トップオブワールド

ニックネーム|ルンタ
生年月日|2001年4月23日
生産者|大川牧場
馬主|小川 勲
戦績|32戦3勝(2着4回,3着2回)
獲得賞金|1億244万円(中央)、2,280万円(地方)
主な勝鞍|2004年 ユニコーンS(G3)
父|シャンハイ
母|トップサンキスト
母父|アサティス
ここにきた日|2008年12月19日

あのホワイトストーンを輩出した老舗牧場の新星

 トップオブワールドの母・トップサンキストは、現役時代に中央競馬4勝を挙げた北海道勇払郡に所在する大川牧場の生産馬。

 同牧場は、前身となる個人牧場が1981年より生産を始め、7年目にはG2を3勝、菊花賞(G1)で2着、日本ダービー(G1)や有馬記念(G1)では3着となったホワイトストーンが誕生しました。

 しかし、現在の大川牧場に名を改めて以降は、年間約20勝を記録するなど、着々と勝ち星を積み重ねるも、不思議と重賞勝利には恵まれず。

 そしてその中には、1996年の北九州記念(G3)で、1着馬に僅かコンマ1秒差で2着に敗れた、トップサンキストがいたのです。

 牧場悲願のタイトルに手を掛けるものの、結局は無冠で現役を終えた同馬は生まれ故郷へ帰り、その夢を託されて誕生したのが、他ならぬトップオブワールドだったのです。

ダート路線で着実に力を付け…

 後に大川牧場の社長が取材の中で、「同世代の馬達の中ではやはり抜けた存在ではあったと思いますよ。」と語っているように、牧場の期待に応えて順調に育ったトップオブワールド。

 2002年8月の北海道市場1歳セリにて700万円で購買され、育成を経て、無事に栗東トレーニングセンターの藤岡健一厩舎に入厩しました。

 そして2003年6月、阪神競馬場で待望のデビューを果たすと、中1週で挑んだ2歳未勝利で初勝利を手にし、翌年3月の沈丁花賞(3歳500万下、現・3歳1勝クラス)で2勝目を挙げて、3歳オープンクラスに昇級します。

 さらに次走の端午S(OP)で3着となると、続く昇竜S(OP)では、後に盛岡競馬場のダービーグランプリ(G1)を優勝するパーソナルラッシュに0.1秒差粘り込む2着に好走。

 ここまでダートレースで着実に力をつけてきたトップオブワールドは、いよいよ故郷の想いを乗せて、重賞レースへと駒を進めることとなります。

名馬の登竜門で、夢を叶える時

 2004年6月、トップオブワールドは東京競馬場で行われるユニコーンS(G3)に出走。

 同レースは、名馬の登竜門とされる3歳限定のダート重賞で、これまで、タイキシャトル、アグネスデジタル、カネヒキリ、ノンコノユメ、ゴールドドリーム、カフェファラオなど、名前を挙げればきりがないほどに、ダート界の名馬達が勝利してきたレースです。

 ここで5番人気に推されたトップオブワールドは、これまで通りの好位先行で競馬を進めると、直線では先に先頭に立ったダイワバンディットを残り400mで捉え、中団から脚を伸ばしたパーソナルラッシュを3番手に封じて、1着でゴールイン。

 昨年優勝馬のユートピアが記録した1分35秒8に迫る、1分36秒0の好タイムで駆け抜け、母トップサンキストが果たせなかった牧場初の中央重賞勝利を、遂に故郷の大川牧場へとプレゼントしたのでした。

 その後、同年のダービーグランプリ(G1)でも2着となりますが、以降勝ち星は付かず、2007年5月に競走馬登録を抹消。

愛知県の甲賀ファームで乗馬となったのち、現在のオーナーさんとの出会いがきっかけで、翌2008年12月よりホースランド安曇野で暮らすこととなり、現在に至ります。

第9回 ユニコーンS(G3) 2004.6.5 東京 晴・良 ダート1,600m 16頭


 食欲☆4のトップオブワールド!

 そんな彼の好物は、現在暮らす長野県の名産品でもある、あの果物です!

 人懐っこさ☆2、繊細さ☆4についても、記事を読み進めていただく中で紐解かれます…!

 担当している池上さんに、トップオブワールドの“印象的なエピソード”を聞いてみました!

「若い頃は、サラブレッドらしい気の荒さもありましたが、現在はすっかり落ち着いたおじさんになりました。」

 引退した翌年から15年以上ホースランド安曇野で暮らし、現在23歳となったトップオブワールド。

 年を追うごとに丸くなっていく同馬の気性を、担当の池上さんも感じておられるのですね。

トップオブワールドの輝く栗毛の馬体
草を食みながら夕日を浴びるトップオブワールド
道草を食むトップオブワールド

 ヨモギのようなものを食べている様子。

 美味しそうですね(笑)

トップオブワールド(左)とロンダ(右)

 柵越しに見つめあう、トップオブワールドと“スキスキ”のロンダ。

「基本的に女の子は誰でも好きです(笑)
そして女の子からもモテます!」

 と、担当の池上さん。

トップオブワールド(左)とピーター(右)

 2頭の馬房は、お向かいさんだそうですが、ピーターはトップオブワールドが通るたびに耳を伏せて怒るようです。

 写真は、奇跡的に仲良くしている瞬間とのこと。

 人見知りな性格ですので、触らせてくれるかはわかりません。
「見るだけでもOK」という方は、良かったら会いに来てください。

 池上さん、トップオブワールドのマル秘情報をたっぷりご提供いただき、ありがとうございました!

 なお、トップオブワールドの見学は、お電話でお問い合わせください。

ホースランド安曇野さんのお問い合わせ先
0263-73-8275

※営業時間:9:30~17:00(夏季)、10:00~16:00(冬季)
※休業日:毎週月曜

そしてホースランド安曇野さんのSNSからも、トップオブワールドの姿をチェックできるので、ぜひフォローしてみてください♫

ホースランド安曇野さんFacebook|ホースランド安曇野
ホースランド安曇野さんInstagram|ホースランド安曇野
ホースランド安曇野さんWEBサイト|https://www.horselandazumino.com/

協力:ホースランド安曇野
取材・文:片川 晴喜
編集・デザイン:椎葉 権成
監修:平林 健一
制作:Creem Pan
著作:Creem Pan・GJ

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