【クイーンS(G3)展望】アドマイヤリードVSアエロリット!今春の府中マイルG1を制した新旧女王が真夏の北海道で激突!
30日には札幌競馬場の開幕と共に、真夏の牝馬限定重賞クイーンS(G3)が開催される。近年は秋の飛躍を目指す上がり馬の台頭が目立っているが、今年は春のG1戦線を制した2頭が激突。秋G1を占う、ハイレベルなメンバー構成となっている。
秋G1、そして一線級の牡馬との対決に向け、ここで貫録を見せつけておきたいのが今春のヴィクトリアマイル(G1)を制したアドマイヤリード(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
2歳夏のデビュー戦から評判馬のシルバーステートを下すなど、素質の片りんを見せていたアドマイヤリード。3歳春は桜花賞だけでなくオークスにも出走するなど、適距離から離れた分やや出世が遅れたが、古馬になった今年から本格化。条件戦を連勝すると、阪神牝馬S(G2)では、出遅れながらも内から鋭く伸びて2着を確保。賞金を上積みして春の女王決定戦に挑むことができた。
迎えたヴィクトリアマイルは、いつも通り後方からの競馬。内枠を活かして勝負所でポジションを上げると、最後の直線では狭いところを割って突き抜けた。主戦のC.ルメール騎手の好騎乗もあったが、内容的にも充実したもの。いよいよ完全な本格化をうかがわせるものだった。
ヴィクトリアマイルの後は、一端休養に出ると早めに函館入り。ここまでじっくり調整されてきた。さすがに目標はまだ先となるが、管理する須貝尚介調教師も「雰囲気はいい」と好感触を得ている様子。初の洋芝がポイントだが、ステイゴールド産駒だけに適性はありそうだ。
そんな古馬女王に胸を借りたいのが、今春のNHKマイルC(G1)で牡馬を退けて3歳マイル王に君臨したアエロリット(牝3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。