秋G1へ「馬なり」で古馬圧倒!夏の上がり馬キセキが父ルーラーシップから受け継ぐ晩成型の成長力もアノ「悪癖」が邪魔で……
ただ気になるのは、これで2戦連続の出遅れとなったスタートでしょうね。大きく出遅れているわけではないんですが、父のルーラーシップもとにかく出遅れることで有名で、現役時代は『出遅れてさえいなければ……』というレースが何度もありました。
あとは今後の鞍上ですね。今回騎乗したデムーロ騎手は、どうやらダンビュライトの先約が入っているようです。また、前々走で騎乗した福永祐一騎手も、お手馬のカデナで菊花賞に向かうことが濃厚です。3走前には川田将雅騎手が騎乗していますが、単勝1.9倍で敗れているだけに微妙なところですね」(競馬記者)
いずれにせよ、父ルーラーシップこそ今年の3歳が初年度産駒とあって未知数だが、母の兄弟にはオークス馬のダイワエルシエーロがいる血統。同じルーラーシップ産駒のダンビュライトの春の活躍を見ても距離はある程度持ちそうで、京都の3000mでも楽しみな存在になりそうだ。
春は本格化手前だったこともあり、悔しい思いを重ねたキセキ。夏を迎えたここ2戦で、馬体重を8kgずつ増やしながらも勝利を重ねている背景には、晩成型だった父の大きな成長力が感じられる。あとは同じく父から受け継いでしまった”ゲート難”さえ克服できれば、実りの秋にリベンジが期待できそうだ。