毎日王冠まるで「G1昇格」!? G1馬6頭が激突し早くも「この秋一番」と話題の”スーパーG2″に超豪華メンバーが集結
昨年の日本ダービー馬マカヒキ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)も、このまま終わる器ではないはずだ。昨年の日本ダービー(G1)では、サトノダイヤモンドを抑えて優勝。秋にはフランスのニエル賞(G2)を快勝して凱旋門賞にも挑戦した。
しかし、古馬になってさらなる飛躍が期待された今春、始動戦の京都記念(G2)で単勝1.7倍を裏切って3着に沈むと、続く大阪杯(G1)でもキタサンブラックらに完敗。4歳世代を背負うクラシックホースとして期待された結果を残せず、そのまま休養に入った。
巻き返したいこの秋は、ここから天皇賞・秋を目指す。サトノダイヤモンドの活躍を見ても、このままでは終われない存在。昨年のダービー馬にとって言い訳できない秋の戦いとなる。
「未完の大器」として大きな注目を集めているシルバーステート(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)が、ついに超一線級と激突する時が迫っている。
通算2000勝を誇り、これまで数々の世界的実績を持つ名馬に跨ってきた福永祐一騎手をして「これまでに乗った馬の中で一番」と言わしめる逸材。一昨年のデビュー戦こそ、今春のヴィクトリアマイル(G1)を制したアドマイヤリードに敗れたが、そこから圧巻のパフォーマンスで2連勝。翌年クラシックの最有力候補として注目されたが、故障が発生し1年7カ月の休養を余儀なくされた。
復帰戦となった今年5月のオーストラリアT(1000万下)は、久々のレースにも関わらず、果敢にハナを切るとそのまま逃げ切り勝ち。着差は3馬身差だったものの、ほぼ追うところのない圧倒的なレースだった。その翌月には1600万下をやはり楽勝。ここで3着に退けたタツゴウゲキは先週の小倉記念(G3)を勝っている。
果たして、遅れてきた大物はどれほどの器なのか。この超豪華メンバーとの激突は、大きな試金石となりそうだ。
「スケール」という点では、ここまで8戦6勝のグレーターロンドン(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)も負けてはいない。類稀なる素質を持ちながらも、脚部不安と闘い続けている本馬。それでも一昨年の10月から5連勝を飾り、今春の安田記念でついにG1の舞台にたどり着いた。