凱旋門賞(G1)最有力馬アルマンゾルがまさかの大敗……体調戻らず、格下馬相手の最下位惨敗に「引退」の声も
昨年の英チャンピオンSの覇者で、今年の凱旋門賞で有力視されているフランスのアルマンゾル(牡4歳、仏・J.ルジェ厩舎)が復帰戦を大敗したことが話題となっている。
昨年、仏ダービーを含む5連勝を達成し、フランスの最優秀3歳牡馬に選出されたアルマンゾル。愛チャンピオンSと英チャンピオンSでは、昨年の凱旋門賞馬ファウンドを退けての勝利だったこともあって、主要ブックメーカーは今年の凱旋門賞においてエネイブルと並ぶ1番人気に評価していた。
さらなる飛躍を期待された今シーズン。しかし、体調面がなかなか整わず、7月に予定されていた復帰戦は見送りに。結局、今月15日に仏ドーヴィル競馬場で開催されたゴントートビロン賞(G3)で復帰することとなった。
芝2000mのレースは6頭立てで行われ、出走メンバー中、唯一のG1馬だったアルマンゾルは圧倒的な人気に推された。しかし、日本でもお馴染みのC.スミヨン騎手と共に6頭が団子のまま最後の直線に入ったが、アルマンゾルのペースが上がらない。結局、集団について行くのがやっとという形で、最下位(同着)でゴールした。
この結果からも明らかに調整不足だったことは否めないが、着順ほど負けたわけではなく、着差は勝ち馬から3、4馬身程度。大きく負けなかったことは不幸中の幸いといえるが、逆にレース中で特にアクシデントもなく、堅実に走って普通に負けたようにも見える敗戦を不安視する声もある。すでに一部からは、引退説も囁かれているようだ。