凱旋門賞(G1)最有力馬アルマンゾルがまさかの大敗……体調戻らず、格下馬相手の最下位惨敗に「引退」の声も
「なんというか、終始覇気が感じられなかったですね……。直線に入っても口向きが悪く、本気で走っているようには見えませんでした。約10カ月ぶりのレースなので、感覚が戻っていなかっただけの可能性もありますが、相手がかなりの格下だっただけにショッキングな敗戦でしたね。現状、陣営からは今後について何も聞かれませんが、目標としている凱旋門賞を取りやめる可能性もありそうです」(競馬記者)
レース前、アルマンゾルを管理するルジェ調教師は「ローテーションに変更はない」とコメントし、9月9日の愛チャンピオンSから10月1日の凱旋門賞に向かうとしていた。だが、この敗戦はさすがに予想外だったのではないだろうか。主要ブックメーカーはすでに本命候補だった本馬を伏兵陣の1頭に”格下げ”している。
今年の凱旋門賞戦線は現在のところ英、愛オークスを勝利し、キングジョージ6世&QESも連勝したエネイブルが、アルマンゾルを押し退けて最有力とされている。他にもG1を4連勝中のウィンターなど、3歳牝馬がリードする形だ。
その一方で、キングジョージ6世&QESでエネイブルに敗れた昨年の凱旋門賞2着馬ハイランドリールを始め、今回のアルマンゾルのショッキングな敗戦、さらには日本のサトノダイヤモンドの天皇賞・春での敗戦など、古馬牡馬陣が苦しい立場に立たされている状況だ。
過去5年で牝馬が4度勝利しているように、もともと凱旋門賞は牝馬が有利なレース。果たして、このまま今年も牝馬が世界の頂点に立つのだろうか。19日に日本を出国し、来月10日のフォワ賞(G2)から本番に向かうサトノダイヤモンドの奮戦が期待される。