札幌記念(G2)マウントロブソンに「雷神」J.モレイラ降臨! 競馬界の『シルバニアファミリー』の異名を誇るグッドルッキングホースの実力は?

※画像:マウントロブソン 『競馬つらつら』より

 競馬界きってのグッドルッキングホースに通算重賞2勝目だけでなく、G1を狙うスターダムに伸し上がる絶好の機会が巡ってきた。

 今週20日の札幌記念(G2)に挑戦する、スプリングS(G2)の覇者マウントロブソン(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)は昨年の菊花賞(G1)以来、約9カ月ぶりとなった前走を快勝。勢いに乗って強豪とぶつかることを選択した本馬に、思わぬ形で強力な”援軍”が舞い込んだ。

 本来であれば、同厩のネオリアリズムに騎乗する予定だったJ.モレイラ騎手が、同馬が蹄の不調で回避したため、急遽マウントロブソンが”代役”として抜擢されたのだ。

 モレイラといえば「雷神」の異名を誇る香港No.1騎手。今年も圧倒的な成績を残して、3年連続のリーディングに輝いている。昨年の同時期に来日した際は、わずか3週間で17勝を上げ、連対率は驚異の54.7%を記録。騎乗機会7連勝の偉業は、JRAタイ記録となった。

 マウントロブソンにとっては願ってもないチャンスとなった札幌記念。陣営も「小回りにも良績がある。条件的にもいいですし、期待しています」(スポーツ報知)と俄然、色気を持ち始めている。

 特に前走の福島テレビオープン(OP)は、この馬にとって価値のある勝利だった。

 約9カ月ぶりのレースということもあって、馬体重は+18kg。いかにも「一叩きしてから」という気配だったが、レースではスタートを決めて好位につけると、4コーナーからペースアップ。久々のせいか、ややもたつくところもあったが、最後はしぶとく粘るマイネルハニーをきっちりと捉えてゴール。今後の方針を占う上で、大きな勝利となった。

 今回は叩き2走目ということで、動きも目に見えて変わってきたようだ。美浦のウッドコースで行われた1週前追い切りでは5ハロン68.8秒、ラスト12.9秒を記録。目立った時計ではないものの、雨で重くなった馬場をパワフルに駆け抜けた。陣営も「活気があって、動き自体はよかった」と好評価している。

 しかし、思わぬ幸運でモレイラ騎手を迎え、状態にも上昇傾向が見えるマウントロブソンだが、今回はいきなりのスーパーG2。条件的には楽ではなく「今回は厳しいのでは」という声もある。

 というのも、近年は真夏の祭典として毎年のようにG1級の強豪馬が出走している札幌記念だけに函館開催だった2013年を除いた過去10年で、「前走がオープン特別だった馬」には[0.0.0.15]という悲惨なデータが存在している。

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