【北九州記念(G3)展望】サマースプリントシリーズ第4戦!シリーズ優勝へ名乗りを上げるのはどの馬か?
20日(日)の北九州記念(G3)はサマースプリントシリーズの折り返しとなる重要な1戦。ここまで行われてきたサマースプリントシリーズ3戦の優勝馬が揃って不在となっており、ここで勝利を収めることができればシリーズの優勝争いにも絡んでいくことができる。夏の小倉競馬場にスピード自慢が集結した。そんな北九州記念(G3)への出走を予定している注目馬を紹介する。
今年のサマースプリントシリーズ3戦目の出走となるアクティブミノル(牡5、栗東・北出厩舎)が、実績と最近のレースぶりを考えると優勝に一番近い存在だろう。2歳時には函館2歳S(G3)、3歳時にはセントウルS(G2)を勝利している実力馬だったが、それを最後に勝利から遠ざかった。今年に入ってからは更に不調が続き、OP特別のレースでも掲示板を確保することができない時期もあった。それでも初めてブリンカーを着けて挑んだ2走前のCBC賞(G3)では、重賞を勝っていた時のような逃げる競馬で粘りをみせ、3着と久しぶりに重賞で好走し復調を感じさせた。前走のアイビスサマーダッシュ(G3)では有利と言われる外枠を引き当て、重賞勝ちも十分あり得ると思われたが結果的には4着とあと一歩及ばなかった。しかし上位陣がすでに特殊な条件といわれる直線競馬で結果を残している馬であったことを考慮すれば大きく負けたわけではないはずだ。ブリンカー着用の効果で良かった頃のレースができるようになっているだけに、2年ぶりの勝利を掴み取りサマースプリントシリーズの首位に立ちたいところだ。
今年に入ってから馬券圏内を外していないキングハート(牡4、美浦・星野厩舎)は崩れない安定感がある。前走の函館スプリントS(G3)でも直線で外から力強く伸びて2着となったように強力なメンバーを相手にしても通用する能力があることを証明してみせた。この時の勝ち馬には0.4秒差を着けられているが、斤量差が6kgあったので決して力負けというわけではないだろう。小倉競馬場の芝1200メートルのレースは過去に3戦して1勝、2着2回と得意とする条件。前走に比べればメンバー的にも楽になり重賞制覇を達成する絶好のチャンスとなりそうで、充実ぶりが目に見える今ならば結果を残せるはずだ。