武豊騎手「亡き父」武邦彦さんの一周忌にビールで献杯……「父が大好きだった小倉」で新たな名馬との出会い
ここまで2万回を超えるレースを重ね、誰よりも多くの勝利を積み上げ、JRA通算4000勝の大台も見えてきた武豊騎手。だが、当然そこには約1万6000回を超える敗戦があり、数多くの名馬との出会いと別れがあった。
今回、更新された「日記」にエアスピネルのことは、まったく触れられていなかった。母の主戦を務め、デビュー戦からずっとG1制覇を目指してきた”相棒”との別れに、思うところがないわけがないはずだ。
それでもあえて触れなかったのは、この天才騎手があらゆる挫折に対して「前」だけを見るようにして乗り越えてきたからかもしれない。エアスピネル降板が悔しいに違いないが、一方で、以前から「小倉には楽しみな若駒との出会いがありそう」とも語っている。
自分のことを自他共に「ポジティブな人間」と称す武豊騎手。どうか、今週末は邦彦さんと美味しいビールを飲んでいただきたい。