日本ダービー期待の一角・スマートオーディンは「出走できるのか」!? 松田国英調教師と父馬の「過去」に不安が……


 1600mと2400mという幅のある距離のGIで好走することで種牡馬としての価値が高まるという考えから「NHKマイルC→日本ダービー」というローテーションの先駆けが松田調教師など、競走馬の将来を深く考えている一方、故障スレスレまで負荷をかけて馬を鍛え上げるため、故障が多くなりがちになるという側面ももっている。

 現在は調教もセーブし考え方を少し変えたようだ。ハードながら独自の理論でローテを見定め、次々と名馬を送り出したその手腕は超一流。今回のスマートオーディンも、松田調教師だからこそ生み出せた競走馬の一頭だろう。

 同馬の父・ダノンシャンティも松田調教師の管理馬であり、2010年のNHKマイルCを脅威のレコードで勝利しダービーでも本命の1頭として注目されたが、ダービー前日に骨折が発覚した。もちろん不安な部分も否定はできない。

 ファンからすれば、間違いなくダービーの「強豪」の一角と目されるスマートオーディン。どうか父と同じ道を歩むことなく出走を迎えてほしい。松田調教師の技術をもってすれば、出走できれば制覇も夢ではないのだから。
(文=利坊)

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