【ローズS(G2)展望】武豊リスグラシューVS岩田ファンディーナ! 大混戦の「5強」から抜け出し秋華賞に”王手”を掛けるのは……!?
初勝利までに3戦を要して桜花賞には間に合わなかったが、オークストライアルのフローラS(G2)を12番人気で快勝して出走権をゲット。それだけにとどまらず本番でも内枠を活かして上手く立ち回ると、アドマイヤミヤビの追撃を振り切って2着を死守した。
デビュー戦から10番人気と、地味な存在だったモズカッチャン。だが着実に力をつけ、今では牝馬の頂点を狙える一頭に成長。主戦の和田竜二騎手の降板劇は、競馬ファンの間でも何かと話題を呼んだため、新パートナーのM.デムーロ騎手としても無様な競馬はできないはず。初戦から注目の存在になりそうだ。
桜花賞馬レーヌミノル(牝3歳、栗東・本田優厩舎)は、ここが試金石の一戦となりそうだ。
池添謙一騎手と新コンビを結成して桜花賞を迎えるまでのレーヌミノルは、小倉2歳S(G3)を6馬身差で圧勝するほどの圧倒的なスピード能力を持っていながらも、マイル戦ではあと一歩足りない存在だった。
そのため桜花賞は8番人気の低評価だったが、雨でぬかるんだ馬場にライバルが脚を取られている間に好位から力強く抜け出して戴冠。善戦マンが大逆転でクラシック1冠目を制した。しかし、距離が不安視されたオークスでは13着に大敗。さすがに2400mは長すぎたようだ。
では、1800mはどうなのか。そして2000mは?桜花賞馬にとって、今回は将来を占う重要な分岐点になりそうだ。結果次第では秋華賞に向かわない可能性もあるが、1週前追い切りで併せ馬を6馬身ちぎっているように仕上がりは良さそうだ。
他にも、夏にしっかりと条件戦を勝ち上がってきたシンハライトの妹ミリッサ、弟のアサクサゲンキが小倉2歳Sを勝ったばかりで勢いに乗るラビットラン、フィリーズレビュー(G2)の勝ち馬カラクレナイ、チューリップ賞(G3)2着のミスパンテールなど、伏兵陣も充実。秋華賞の行方を占う上で、最も重要な戦いになりそうだ。
いずれにせよ、女王ソウルスターリングが不在のここは「5強」の大混戦になりそうだ。ラスト一冠へ向け、早くも実績馬が激突するローズS(G2)は、17日の15時35分に発走予定だ。