神戸新聞杯(G2)武豊ダンビュライト「晩成」の血が目覚める!? 大逆転へ”覚醒”の自己ベスト連発は「本格化」の兆し
「父のルーラーシップは本馬が初年度産駒となるので、まだ傾向は見えていませんが、現役時代の活躍を思えば、やはり晩成傾向にあるような気がします。同産駒で、神戸新聞杯のライバルとなるキセキも、春は一戦級に跳ね返されましたが、この夏でずいぶん力をつけて戻ってきました。
また母系を見ても、近親にはエリザベス女王杯や宝塚記念を勝ったマリアライトや、7歳で未だ一線級で活躍するクリソライトがおり、活躍馬の大半は3歳秋から古馬になって本格化を迎えています。この馬もまだまだ粗削りな面がありそうですが、豊富な成長力を秘めている可能性は高そうです」(競馬記者)
春は皐月賞3着、ダービー6着と力は見せたが主戦の武豊騎手からすれば、どちらも悔いが残る敗戦だったようだ。
内枠が仇になって動くに動けなかったダービーはもちろん、12番人気3着と低評価を覆した皐月賞も公式HPで「先に抜け出したファンディーナが、外にフラフラと出てきたことで進路が狭くなったのがダンビュライトで、急にヴィクトリーロードが開けたのが勝ち馬(アルアイン)。コンマ1秒差はたったそれだけのことだった」と振り返っており、その上で「もう一度だけ言わせてください。本当に惜しかったと」と悔しさを露にしている。
果たして、武豊騎手は春の鬱憤を晴らすことができるのだろうか。相棒ダンビュライトの充実ぶりが際立っているだけに、3歳牡馬の勢力図を書き換えるような活躍を期待したい。