アルアイン撃沈で問われる「非情」乗替わりの意義。無法の勝利至上主義も「大逆転」を食らったモズカッチャンに続く皮肉な結果


 無論、ルメール騎手もデムーロ騎手も紛れもない実績と腕を持つ名手であり、リーディングで比較するなら、松山騎手や和田騎手よりも格上の存在だ。両陣営も「結果」を求めての選択だったことは間違いない。しかし、皮肉にも結果が伴わず、周囲からの反感だけが集まっている状況だ。

 ただ、ローズSもセントライト記念も、あくまでトライアル。実績馬のモズカッチャンやアルアインが本気を出す必要はなく、重要なのはあくまで「本番」だ。デムーロ騎手もルメール騎手も本番で結果を出せば、周囲の雑音も聞こえなくなるだろう。

 ソウルスターリング不在の秋華賞に、レイデオロ不在の菊花賞。非情な乗り替わりという”修羅の道”を選択した陣営から求められているのは「勝利」という結果だけに違いない。

 波乱の中、ラスト1冠を懸けた秋のクラシック戦線が開幕した。

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