【毎日王冠(G2)展望】「女王」ソウルスターリングVS「マイル王」サトノアラジンで秋の東京が豪華開幕!ダービー馬マカヒキやリアルスティールにも「復活」の手応え


 エリザベス女王杯(G1)を勝ったラキシスの全弟として早くから期待されていたサトノアラジンだったが、この春、主戦の川田将雅騎手と共にようやく悲願のG1初制覇を果たした。

 この春まで4度のマイルG1掲示板経験があり、昨年の香港マイル(G1)でも1番人気に支持された大器。だが、常に安定したパフォーマンスを発揮するものの、あと一歩勝ち切れないイメージが定着しつつあった。しかし、前走の安田記念では善戦マンのイメージを払拭。後方15番手から豪快に追い込むと、上がり最速となる33.5秒の末脚で突き抜けた。

 28日に栗東のCWコースで行われた1週前追い切りでは6ハロン85.2秒、ラスト12.9秒と雨で重くなった馬場ながら、併せ馬を5馬身ちぎり捨てる貫禄の動き。見守った陣営も「前が開けば弾ける」と始動戦に自信を深めている様子だった。課題となるのは、一昨年の香港C(G1)以来となるマイル以上の挑戦か。距離実績はないが、一皮むけた今なら距離の壁を突き破ってもおかしくはない。

マカヒキ(競馬つらつらより)

 昨年のダービー馬は、このまま終わってしまうのか。マカヒキ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が意地と復権を懸けて、言い訳できない秋の戦いに挑む。

 昨年の日本ダービー(G1)では、サトノダイヤモンドを抑えて優勝。秋にはフランスのニエル賞(G2)を快勝して凱旋門賞(G1)にも挑戦した。あれから1年。聞こえてくるのは「こんなはずじゃなかった」という声ばかりだ。

 古馬になって、さらなる飛躍が期待された今春。始動戦の京都記念(G2)で単勝1.7倍を裏切って3着に沈むと、続く大阪杯(G1)でもキタサンブラックらに完敗。4歳世代を背負うクラシックホースとして期待された結果を残せず、そのまま休養に入った。

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