JRAの拝金主義に「日本の恥」と非難轟々……ジャパンC「褒賞金2倍」増額もファンが「有力外国馬は来ない」と確信する理由
もはや、金に物を言わすしか手段がないのだろうか……。
JRA(日本中央競馬会)は29日、今年のジャパンC(G1)における褒賞金制度の変更を発表した。
凱旋門賞(仏G1)やキングジョージ6世&QES(英G1)など、JRAが指定した世界の主要レースにおける同年の勝ち馬がジャパンCを勝った場合、褒賞金が従来の100万米ドル(約1億1200万円)から、2倍の200万米ドル(約2億2400万円)に増額されることとなった。
この褒賞金制度には日本馬も対象となるものの、JRAが増額に踏み切った主な理由は、やはり近年衰退化が激しい有力外国馬の招致だ。これで仮にJRAが指定した世界の主要レースの勝ち馬がジャパンCを勝った場合、1着賞金3億円に加え、褒賞金200万米ドルが追加されることとなり、賞金総額は合計5億円を超える。
なお、この賞金を超えるレースは、世界でもドバイワールドカップ(首G1)と、レースの参加者が賞金を出し合う画期的なシステムが話題となったペガサスワールドカップ(米G1)の2レースだけとなる。
今月1日に行われた凱旋門賞で、日本のトップホース・サトノダイヤモンドが15着に大敗するなど、外国馬にとっては一見「素晴らしく美味しい話」にも思える。だが、日本の競馬ファンの多くは、今回の増額で有力な外国馬の招致が進むとは、まったく考えていないようだ。
それどころか「問題は金じゃない」「(今回の増額は)恥の上塗り」「どうせ勝てないから来ない」など非難轟々といった状況……。日本競馬最大の国際レースは、金銭で解決できないほど深刻な状況に陥っていることは明白といえるだろう。