武豊リスグラシュー、エアスピネル臭を超え「完全無欠」仕上がりでいざ秋華賞(G1)へ! 残る課題は「父の血」と「日記」?
15日の秋華賞(G1)で、主役の一角を張ると目されるリスグラシュー(牝3 栗東・矢作厩舎)。同世代の最高の「善戦マン」だが、ここで大輪を咲かせることができるだろうか。
武豊騎手としてもこれでコンビを組んで5戦目。そろそろ同馬で栄冠を掴みたいところだ。桜花賞2着、オークス5着と世代トップクラスは証明済み。自身のコラムでも、先週の京都大賞典での勝利を喜んだ後「堅実に走ってくれるリスグラシューですから、もうひと押しをジョッキーの力でなんとかしてあげたいところ」と気合いを入れている。
鞍上の気持ちに呼応するかのように、最終追い切りでリスグラシューは14.1-13.6-12.8-11.9と抜群の動きを披露。調教後馬体重も446キロと前走よりもしっかりプラスで、まさに死角がない仕上がりだ。いよいよ「機は熟した」ということだろうか。
成長期に入り、充実の時を迎えそうなリスグラシュー。妙な言い方だが「一生一度の最後の舞台」となる秋華賞は何としても勝ちたいところ。ファンの応援にも熱が入っている様子だ。前走ローズSでも最後の最後鋭い脚を繰り出してキッチリ3着。さらに仕上がった今回はその上を狙う。
ただ、やはり不安がゼロというわけではないようだ。
「リスグラシューの父はトップクラスサイアーのハーツクライですが、同産駒は京都コースになるとやや成績を落とす傾向があります。京都を大の得意とするディープインパクト産駒と比較して瞬発力よりもパワーの傾向が強いからでしょうか、リスグラシューのように大外から追い込んでくる馬も多くはありません。