福永祐一と佐々木主浩氏「絶縁の戦い」!? ヴィブロス勝利を阻んだ「壁」は意図的か、それとも……
14日の府中牝馬S(G2)は、5番人気クロコスミアが見事な逃げ切り勝ち。G1級のハイレベルメンバーが集まったレースだったが、岩田康誠騎手の思い切った騎乗がはまったレースだったといえるだろう。
一方、3.2倍の1番人気に推されたヴィブロスは、最後の最後インコースから脚を伸ばすもクビ差の2着。ドバイ依頼半年以上時間を空けての参戦、昨年制した秋華賞から20キロ増量でレースに臨んだことを考えれば、本番のエリザベス女王杯に向けて十分力を示せたといえるだろう。
昨年のドバイ覇者としてのプライドを示した格好だが、このヴィブロスに対し、別の意味で「プライド」を示したといわれているのが、福永祐一騎手だ。
「福永騎手は5着のトーセンビクトリーに騎乗していましたが、道中はインコースの3番手で、ヴィブロスが5番手。直線ではトーセンビクトリーの直後にヴィブロスがいる状態でした。脚を溜め抜け出そうとするヴィブロスでしたが、トーセンビクトリーが進路を探すたびに前に立ちはだかり、なかなか抜け出せず……結局外に進路を見つけ脚を伸ばすも届かず、となりました」(記者)
トーセンビクトリーが前にいなければ、確かにもっと楽に抜け出すことができていたかもしれない。偶然だろうが、トーセンビクトリーの”壁”によって勝利が遠のいた部分はあるのかもしれない。
ただ、これには福永騎手とヴィブロスサイドとの「因縁」があったのでは、という声も聞こえている。