【菊花賞(G1)展望】皐月賞馬アルアインと武豊ダンビュライトが”乱菊”に挑む!ミッキースワローら「新勢力」に加え「幻のダービー馬」復活参戦も
今年の菊花賞で最大の惑星は、何といっても「幻のダービー馬」とまで評されるブレスジャーニー(牡3歳、栗東・佐々木晶厩舎)に違いない。
故障により、昨年11月の東京スポーツ杯2歳S(G3)以来のレースとなるが、その当時クラシック戦線の中心にいたのは、紛れもなくブレスジャーニーだった。無論、常識的には圧倒的なハンデがあるが、サウジアラビアRCでは皐月賞3着馬のダンビュライトを、東スポ杯2歳Sではダービー2着馬のスワーヴリチャードをそれぞれ退けており、もし無事だったなら春のクラシックでも上位争いしていた可能性は極めて高い存在だ。
また今春に右トウ骨遠位端を骨折してから、オーナーサイドの意向で美浦の本間忍厩舎から栗東の佐々木厩舎へ転厩している本馬。今回は転厩初戦となるが、果たしてどの程度の状態で復帰できるのか。”乱菊”に、この上なく不気味な実績馬が帰ってきた。
他にも神戸新聞杯で3着したサトノアーサー、セントライト記念で3着だったサトノクロニクルに加え、皐月賞4着のクリンチャー、ダービー4着のマイスタイルなど、春の実績馬も健在。条件戦を勝ち上がったばかりの馬も多く、大混戦は避けられないだろう。
果たして、菊花賞を制し「強い馬」として世代を牽引する存在となるのはどの馬か。混迷極まる牡馬クラシック最終章・菊花賞は、22日の15時40分に発走予定となる。