ロードクエストが日本ダービー(G1)出走濃厚! 鞍上岩田康誠騎手への「大きな不安」と間の悪すぎる池添謙一騎手の「複雑」

ロードクエスト(競馬つらつらより)

 皐月賞を8着、NHKマイルCを2着としたロードクエストが、岩田康誠騎手で29日の日本ダービー(G1)に出走する予定であることが分かった。正式な出走表明は水曜の最終追い切りで問題なければということである。ロードクエスト陣営は「両睨み」といわれた安田記念への登録をしておらず、ダービー出走が濃厚という見方が強かった。

「史上最強」との声もある2016年牡馬クラシック世代の頂上決戦・日本ダービーだが、「最後の強豪」もこの戦いに参加することとなりそうだ。NHKマイルCでは不利な展開ながら、強烈な追い込みを決めて勝ち馬メジャーエンブレムから3/4身差の2着と好走。マイルがベストという見方もあるものの、同レースや新潟2歳Sでの圧勝を見るにつけ、左回りコースであれば馬券圏も……と考える人も多いのではないか。

 鞍上は、ディープブリランテで12年のダービーを制した岩田騎手。最近は大舞台で別人のように結果を出せない日々が続いているだけに、「これで買う要素はゼロ」「似たコースを通りそうなマカヒキとかディーマジェスティの邪魔はしないで」「そもそもロードクエストは疲れてる」など、肯定的な意見は少ない。ただ、岩田騎手は京都での先約を破棄してロードクエストに騎乗する予定とのこと。気合いは相当入っているに違いない。

 ダービー騎手と、世代屈指の強烈な末脚を持つ期待馬のコンビ。今年はあまりにもレベルが高いだけに簡単に上位進出とはいかないだろうが、馬券圏に来ても驚けない実績がある。過去にも皐月賞(3着)→NHKマイルC(3着)→日本ダービー(1着)で世代の頂点に立ったタニノギムレットの例もある。安易な軽視は禁物だろう。

 それにしても、同馬の主戦は池添謙一騎手だっただけに、本人は今複雑な心境かもしれない。今年は桜花賞2着、天皇賞・春で2着、NHKマイルC2着、ヴィクトリアマイル3着と春G1で好走を繰り返しながら勝利に届かず、先日のオークスのシンハライトでようやく勝利、歓喜に震えた。しかし、最後の直線での進路取りで他馬を明らかに妨害してしまい、ダービー週では騎乗停止の憂き目となった。G1は勝ったが、歴史に残る大舞台には立てず……まさに複雑ではないだろうか。なんとも間の悪い話ではある。

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