菊花賞(G1)武豊のダンビュライトに「燃え尽き症候群」疑惑……自己ベスト連発の前走から一転、異例のユルユル調教に「抜け殻みたい」
「もともと1勝馬のダンビュライトは本賞金の関係で、菊花賞の出走が危ぶまれていました。そのため、前走の神戸新聞杯では優先出走権の確保が至上命題。あわよくば1着か2着に入って、本賞金の上積みをしたかったのが陣営の本音でしょう。じゃないとトライアルから、あんなにバシバシやりませんよ。
結果的には権利獲得は失敗に終わりましたが、ライバルの動向で何とか出走可能に。しかし、もうお釣りが残っていない状態である可能性は高そうです。陣営は上積みを強調していましたが、これだけ緩い内容だとさすがに現状維持が目的でしょうね」(競馬記者)
ちなみにダンビュライトは春の大目標だった日本ダービー(G1)の際も、同じく栗東の坂路で追い切りが行われており、1週前に51.7秒、最終追い切りも52.6秒としっかりと時計を出して結果を残してきたタイプだ。それだけに、今回の追い切り内容に不安が残るのも当然か……。
しかし、その一方でこの緩い追い切りが「怪我の功名になるのでは」という声もある。
実は前走の神戸新聞杯後、主戦の武豊騎手から「1、2コーナーで力むようなところがあった」というコメントがあったように、事前の追い切りで速い時計を連発した影響で折り合いを欠くシーンがあった。結果的にダンビュライトは、この前半のロスが最後の粘りに響いており、あと一歩で優先出走権(3着以内)を逃している経緯がある。
ただ、最終追い切りがどうなるのかは不明瞭なものの、1週前追い切りで軽い調整に終始したことから「これが良いガス抜きになったのでは」という声もある。