リスグラシューに武豊が「背を向けた」……エリザベス女王杯の鞍上空転も、もし勝利すれば「正妻」大ピンチ?
新星・ディアドラが見事な差し切り勝ちを収めた秋華賞(G1)。このレースでG1初勝利を期待されていたリスグラシュー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は惜しくも2着に終わった。
今回の敗戦でG1競走3度目の”銀メダル”と、2着が定位置になりつつあるリスグラシュー。次走に予定されている11月12日開催のエリザベス女王杯(G1)では同じ轍を踏むことなく、G1初制覇を達成したいところだろう。だが、その大事な一戦の鞍上には、これまで一番の味方だった武豊騎手の姿はないものと見られている。
「武豊騎手は、京都大賞典(G2)で一線級の牡馬を蹴散らした古豪スマートレイアーでエリザベス女王杯へ向かうことが既定路線です。京都大賞典後のインタビューでも『エリザベス女王杯でいい結果を出したいね』と語っています。武豊騎手とのコンビ歴も長いスマートレイアーも今年7歳。来年からは繁殖にあがります。何度もG1の壁に跳ね返されてきたスマートレイアーに『なんとか大輪の花を咲かせてあげたい』という気持ちがあるのも当然です」(記者)
また武豊騎手は自身の公式サイトの日記で秋華賞でのリスグラシューの走りを振り返り、2着ながらも「世代屈指の実力を証明できた」と綴ったあと、「古馬になってからも期待してください。馬には、これからもよろしくねという気持ちです」と、今年はもうリスグラシューに騎乗する気がないことがうかがえるコメントを残している。
エリザベス女王杯にはそのスマートレイアーをはじめ、秋華賞馬ディアドラ、オークス2着モズカッチャン、府中牝馬S(G2)を逃げ切ったクロコスミア、そして同馬へのリベンジが期待されるヴィブロスら名だたる有力馬が出走を予定している。