武豊キタサンブラック「JRA初20億円獲得」に最後の「関門」……有馬記念へ、過去戦績が示す「3戦目のジンクス」とは
あと心配なのは、この馬の「傾向」くらいだろうか。過去の戦績を見ると、暮れの有馬記念が少々不安ではある。
「キタサンブラックは4歳になってから、春3戦、秋3戦で競馬をしています。昨年春は大阪杯2着、天皇賞1着、宝塚記念3着、昨年秋は京都大賞典1着、ジャパンC1着、有馬記念2着、今年春は大阪杯1着、天皇賞1着、宝塚記念9着。休み明け一戦目、二戦目の成績は『全連対』でむしろほぼ勝利なのですが、それと比較するとどうしても3戦目の成績が不安定ですね。もちろん今年の宝塚記念以外はトップクラスの走りを披露しているわけですが……単なる偶然なのか3戦目でエンジンが弱まるのか、少々気になるところではあります」(同)
北島三郎オーナーは何としても有馬記念を勝利したい様子。それまで「まつり」は封印だそうだが、どうやらその有馬記念こそが、JRA賞金新記録における最後の関門なのかもしれない。