C.ルメール「大誤算」の秋!? 武豊絶好調と度重なる不運でレイデオロら「最強の布陣」が崩壊の危機……
失意のまま帰国したルメール騎手だったが、秋華賞を目指すはずだったアドマイヤミヤビが屈腱炎で引退。さらには毎日王冠(G2)で期待のソウルスターリングが、1番人気ながらチグハグな競馬で完敗。次週の府中牝馬(G2)に参戦したヴィブロスも、クロコスミアにまんまと逃げ切りを許してしまう。
そんな中、急遽コンビを組むことになったディアドラで秋華賞を勝てたのは、アクシデント続きだったルメール騎手にとって、まさに不幸中の幸いだったといえるだろう。
だが、ここから気を取り直して巻き返したいルメール騎手の前に、1人の男が立ち塞がった。秋のG1戦線到来と共に調子を上げてきた武豊騎手だ。
まず”直接対決”となったマイルCSの行方を占う富士S(G3)でイスラボニータが、武豊騎手のエアスピネルに完敗。本馬の前走の札幌記念ではルメール騎手自身が手綱を執り、「2000mは長い」とマイル路線に戻るようにアドバイスしていただけに、何とも複雑な敗戦となってしまった。
さらに、トライアルのセントライト記念(G2)で敗戦し「2冠達成」の雲行きが怪しくなっていた皐月賞馬アルアインが、菊花賞で見せ場なく惨敗。この辺りから、ルメール騎手にとって、週末の雨続きが小さくはない”逆流”の要因となっていた。
もはや”逆境”のど真ん中にいるルメール騎手にとって、アルテミスS(G3)の1番人気トーセンブレスで敗れたことなど、些細なことなのかもしれない。翌日の天皇賞・秋ではソウルスターリングが、完全復活した武豊騎手のキタサンブラックの前に成す術もなく敗れている。
そして、週末に地方競馬の祭典JBC開催が控えている今週、ルメール騎手の元にまたも悲報が舞い込む。
今度はJBCレディスクラシック(G1)に出走予定だったクイーンマンボが、挫石で回避してしまうことに……前哨戦のレディスプレリュード(G2)では女王ホワイトフーガを8馬身ぶっちぎり、今回は「確勝級」とまで言われていただけに、よもやのアクシデントとなった。